わんこのために自分にしか出来ないことって何んなの?

2009年に愛犬のノンとムーと出会って、はじめてペット産業の闇を知りました。
「そう言えばノンとムーの家族ってどうしてるの?」そんな疑問から開けた道。それがervaを立ち上げるまでになろうとは微塵も思ってませんでした。

noamua

わたしなんかに、何ができるんだろう

大阪府動物管理指導所

わたしみたいなちっちゃい存在。本当に何が出来るんだろう。
ervaを立ち上げると決めてから、様々な保護団体や保健所に見学に行きました。これまで保護活動をしたことがないので、まずは現場を見に行きたいと思ったからです。助けたいと思う人達、助けられたわんこ達。真剣な眼差しで1匹1匹と向き合うスタッフさんの姿、そして様々な背景のわんこと出会いました。

ドッグシェルターを持った方がいいのか?

ラオウくん

わんこの目をじーっと見つめる。見つめて考える。この子達を助けるには、シェルターをもった方が早いのでは?次第にそんな気持ちになりました。こうしてる間にも何匹もの子が殺処分されている!わんこのためと言いながら何も出来ていないよね?自分に何度も何度も腹が立ちました。でもそんなこと思ったって現実的に考えてシェルターを作る資金も運営費もありません。

現場は本当に厳しい

助けたい!だけでは助けられない現実。日々のご飯代、治療代、おしっこシート代、お世話する人達の生活費、レスキューする際の交通費、ガソリン代。ほとんどの団体が寄付金で成り立っています。これだけは言っておきたい。寄付する人の中には、「お世話する人の生活費を払っているわけではない」といったクレームがあります。でもお世話する人達も生きていかなければならないし、その存在がいなければそもそもわんこが助かりません。そして、毎日毎日、まるで蛇口が開きっぱなしの水道のように、どんどん助けが必要なわんこ達がいます。

わたしに出来るのは、ドッグスリングだ!

ドッグスリング

シェルターはお金がないから、今すぐは無理!でも無理!無理!なんて言ってたら一生何も出来ません。どうしよー!!!焦る焦る焦って泣く。そんな中、ふと「ドッグスリング」のことを思い出しました。この頃は人間の赤ちゃん用スリングを愛犬に使っていまして、ほんっとうに便利便利。自転車に乗れたり、病院に気軽に連れて行けたり、観光地に行けたり行動範囲が広がりました。

実はわんこを捨てる1つの理由に「旅行に行けないから」というのがあります。また、日々のちょっとしたストレスが捨てるに繋がってしまう。このドッグスリングは役に立てるんじゃないか!そして、7年間キューズベリーというブランドで人間用の赤ちゃんの抱っこひもやスリング、その他育児雑貨の開発に携わり、ステキな職人さん、生地の織り屋さん、染屋さん、みんな知ってる!そして、魂を捧げたネットショップ構築や運営した経験がわんこのためになると確信しました。

erva宣言の誕生!

erva宣言

でも、ただドッグスリングを売るんじゃないんです。このドッグスリングを手に取る人にはみんなみんな、わんこと一生涯共に生きてほしい。1匹でも多くの子が最後まで大好きな家族と共に過ごしてほしい。これは宣言として広げよう、たんぽぽの綿毛に乗せて。なんか詩人っぽいんですが、たんぽぽの花はわたしが一番好きな花。「踏まれてもたんぽぽみたいに強くなる」こんな俳句を中学生の時に作っちゃったぐらいなんです。

でもまだまだまだまだ、模索中

愛犬と一生共に生きる

わんこの殺処分が0になるために、わたしにしか出来ないことはなんだろう。まだまだ日々考え続けています。この ”わたしにしか”が本当に重要だと考えています。1つのことを成し遂げるには、他方向からのアプローチがあっていいと思います。むしろあるべきだと思います。

ドッグシェルターを運営する人がいたり、寄付する人がいたり、SNSでシェアする人がいたり、啓蒙活動する人がいたり、お医者さんになったり、セラピストになったり、お友達に話す人がいたり。みんなみんな、わんこが楽しく生涯を全うできるために必要不可欠なことだと思います。だからわたしも、今出来ることを精一杯やろうと決めました。これがわたしにしか出来ないこと。

最終的には教育に投資したいと思っています。1円たりとも遺産なんか期待しないで下さい(未来の子供へ)。「動物×こども×音楽」この3つがつながる空間づくり。おもっきり、かっこよくクリエイティブな場所をつくりたい。そして、次世代へと繋げたい。88歳で死ぬ予定。さぁ、今日も考えます。

犬用抱っこ紐(ドッグスリング)専門ブランド