こんにちは!ドッグスリング専門店ervaの黄瀬(きせ)です。第2弾隠岐島レポートは第1弾の「わんこ連れvol.10 愛犬と隠岐島へ船旅!フェリー船内ルール&過ごし方まとめ〜隠岐島編〜」に続きます。 本記事では2日間滞在した西ノ島についてレポしたいと思います。 西ノ島の位置はここ。 西ノ島は面積56.05平方キロメートルで人口2883人(平成30年5月30日現在)。隠岐郡内の4町村では隠岐の島町(島後)に続いて2番目に大きい島です。わたし達は大自然をいっぱい感じたかったので、下調べで一番自然が感じられそうな、西ノ島と次回ブログで書く知夫里島に行くことにしました。

西ノ島ってこんな島!

ちょっと歴史

隠岐島は日本が律令時代から流刑の地とされ、流罪の中でも最も重い遠流対象者がこの地へと数多く流されました。後醍醐天皇もその一人で西ノ島には後醍醐天皇が過ごしたとされる行在所の黒木御所があります。わたし達は行きませんでしたがこんなところみたいです。 (参照元:http://nkk-oki.com/japan/culture/ 検索日2018年6月7日)

地形・おすすめの移動手段

西ノ島は元火山島で、むかしむかし海底の火山活動によって激しい地形変動があり島が誕生。北西からの激しい波風によって長年大地が削り取られたことにより、いたるところに興味深い奇岩・絶壁・断崖を見ることができます。中でも国賀海岸にある摩天崖は高さ257メートルで国内最大級の海崖としても知られています。 そのため島全体は、高低差があり起伏が激しいため車移動をおすすめします。わたし達は使いませんでしたが、車がない場合は観光バス・タクシーが利用できます。観光バスはわんこNGですがタクシーが利用できます。わたしは車移動だったので利用しませんでしたが、電話で聞いてみました ■鏡谷タクシー TEL:08514-7-8321 ■原タクシー TEL:08514-6-0056 どちらも、カゴ・トートバッグ・ドッグスリングなど何かに入れれば乗車可能です。また「暴れないですか?」と気にされていましたので、事前のしつけはやはり重要です。

産業

漁業・畜産が盛んです。鮮魚店があり、新鮮な季節のお魚や魚介類を食べることができます。後ほど紹介しますが今はトビウオと岩牡蠣が美味しいとのことで、食べてきました。そして西ノ島の山手に行くと、ほとんどのエリアが放牧地のため牛がめちゃくちゃいます。道路にもいます。 野生ではないので人慣れしていますが近づくことはおすすめできませんし、わんこを散歩させるのもおすすめできません。詳しくは下記「愛犬と行く観光スポット一覧」に書きます。

愛犬と行く観光スポット一覧

当たり前と言われれば当たり前ですが、本土のようにドッグラン・ドッグカフェ・ドッグプールなどは一切ありません。愛犬達も行けたよスポットをご紹介します。

国賀海岸(摩天崖&観音岩(ローソク岩))

まずは、西ノ島に行ったら絶対に外せない国賀海岸をご紹介します。場所は別府港から車で約25分、山に近づけば近づくほど放牧地帯となっているのでめちゃくちゃ牛に会います。牛さん達はかなり人馴れしていることもあり無害ですがわんこ達が牛に反応して爆吠しないように注意してください。 道路の真ん中にも堂々といらっしゃいます。どいてくれるまで待つしかありません。ちょっと分かりにくいですが授乳中に遭遇しました。 そして・・・・・ 糞ももれなく、道路にいっぱいです。 放牧地だから仕方ないんですが・・・車はがっつり踏むのであきらめてw まぁでもほとんどが乾ききっているので死ぬほど嫌ではなかったです・・・・w で、着いたのがここ。 ひえー! この写真は摩天崖から見た景色ですが国賀海岸は多くの奇岩・断崖・絶壁を見ることができます。 国賀海岸は遊歩道があって約1時間(わたしの感覚)のお散歩コースになっています。お散歩コースと言っても元火山島ですから、高低差が激しいため息が切れます(母はゼーゼー)。遊歩道の上と下に駐車場があり、タクシーや観光バスを利用している人はスタート地点まで送ってもらい、ゴール地点で出迎えてもらってました。 さすがに国賀海岸を1日で制覇するのはもったいなかったので、1日目は下にある芝生と綺麗な花々が咲いている場所で2時間ほど過ごしました。ここには牛がいないので、安心してノンムーのお散歩ができました。ここから観音岩が見えましたが写真撮るの忘れました・・・すいません!! 国賀神社にも参拝。 そして、 2日目は牛ロードを再び通って摩天崖に到着! 摩天崖には牛じゃなくて馬がいます。しかも野生です。 もれなく、うんち付き 無害でしたが、決して馬の後ろに立ってはいけませんし、挑発したり、触ろうとしてはいけません。注意喚起の看板も立ってます。犬禁止とは書いていませんでした。 ノンムーは馬から注目をあびたため歩かせずにドッグスリングに入れました。入れたあとは気配が消えたようで、馬の目線を感じることはありませんでした。 ドローンで空撮。 やばくないですか!? 馬糞臭はけっこうしましたが、鼻をつまめば絶景ですw

焼火神社(たくひじんじゃ)

焼火神社は西ノ島最高峰の焼火山の8号目にあるため、途中まで車で行って後は登山になります。西ノ島には気軽に行くことができる神社もありますが、登らないとお参りできないってあたりがわたしのツボでした。 登山道には牛さんはいませんが、登山口にマムシ注意と書いてあり竹竿を持っていかなければいけません。そういえば昔田舎のじーちゃんが、自分の行く道を竹でぽんぽん叩いていた記憶が蘇ります。 ノンムーは抱っこして登りました。時々見える景色のきれいなこと、爽快なこと〜! 自然をゆっくり楽しみながら30分ぐらい(体感です)登って着いたのがここ。 かかかかかっこいい。 背景の岩と、月日を感じる建物の木の味のコラボがたまらんくツボです。 後でwikipediaで知りましたが、ここ天照大神が祀られていたんですね。やはり神社は事前に歴史を調べてから行った方が楽しいですよねと反省。国の重要文化材にも指定されています。

旬 グルメ

島に来たんだからやっぱり魚介類でしょ!!ということでお魚をたくさん食べてきました。旬でないと食べることができないため、魚介類好きは事前に要チェックです! 聞いたところによると、年間の旬はこんな感じ。 サザエ 1月〜4月 7月〜12月 アワビ 1月〜3月 岩牡蠣 3月〜6月 トビウオ 6月〜7月 アオリイカ 9月〜11月

寿司屋 善

わたし達がお店に行ったのは平日火曜日の12時半頃ですがすでに8人程度先着がいました。お店の座席数で言うと半分弱程度の先客でしたがご夫婦2人で営業されていることもあり、オーダーするまでにまず待ち時間が15分ほどありました。 1,200円ぐらい(値段忘れました)のにぎりセット(味噌汁と筍の煮物付)を注文しました。 注文後からは10分程度でお寿司が出ましたのがこれ! 激うま! 待った甲斐あり。 臭みも全くありませんし、濃厚なお味です。残念ながら店内飲食のみのため、ノンムーは車で待機してもらい人は交代で食べました。駐車場はお店の前に無料で停めることができます。 ちなみに、西ノ島に来る前は「新鮮な魚介類を食べまくるぞー!」と意気込んでいましたが女将さんによると、西ノ島近海で獲れた魚は一旦本土に行き、西ノ島に持ち帰られるとのこと。そのため鮮度がいまいちだそうです。そのため善では、大将のこだわりで西ノ島近海の魚を本土に戻さないで仕入れるルートを確保されているとのことでした。
善 住所:西ノ島町大字別府166-2 電話番号:08514-7-8511 時間:11:30-14:00/17:00-21:00 定休日:木曜日/第4水曜日

にしわき鮮魚店

せっかく西ノ島に来たので新鮮な魚介類を食べたい!ということで鮮魚店に行きました。ここは西ノ島近海で獲れたものをそのまま販売しているとのことでヨカッタヨカッタ。わたしの母は大の牡蠣&サザエ好きなのです。今の季節隠岐では岩牡蠣とトビウオが旬で、残念ながらサザエは禁漁期間(5/1-7/10)ということで食べることはできませんでした。でも、いつも無いというのがまたステキ。 というわけで岩牡蠣食べました母が。わたしは苦手なのでまずは母がトライ。 からの・・・・ ぬっっ!! ふふふふふふふっおいしすぎるー!!!!!! ものすごく奇妙な笑声で吹き出しそうになってましたw この後テンションがめちゃくちゃ上がった母に、「知ちゃんも食べてみー!!損するで」とゴリ押しされ、非常に迷惑でしたがw「損する」という言葉にかなり弱い大阪人は結局食べることとなりました。母に比べて反応はおもしろくないので写真はカットですが、、、、w 臭みが無い・肝を食べてるようなザラザラした食感もない そう、まるでやわらかい分厚いイカのお刺身でした。牡蠣に対する印象が180度変わりましたよ。 トビウオの干物も購入。キャンプ場で焼いて美味しくいただきました。 ノンムーも新鮮なお魚を堪能しました。(キャンプ場にて撮影、他にお客さんがいなかったためオーナーさんよりノーリードの許可をいただいてます) にしわき鮮魚店ではお店の横に飲食スペースがあり、さざなみ定食(1,305円)を食べることができます。残念ながらここもわんこを連れて入ることはできません。道路を挟んだ目の前に無料の駐車場がありますのでそこで待機してもらい人間は交代で食べました。 本土へ帰っても、にしわき鮮魚店の新鮮なお魚が恋しければFAX注文可能です。あごの削り節ができたら注文しようと思っています。
にしわき鮮魚店 住所:西ノ島町浦郷677 電話番号:08514-6-0518 時間:11:30-15:00 定休日:なし(11〜2月)

島唯一のスーパー ユアーズ

「魚が美味しいところに行けばスーパーの魚も美味しい!」と知人に聞いていたので相当な期待を膨らませスーパーに行きました。西ノ島では2日間テントを張ってキャンプをしたので、1日目の夜はスーパーのお魚でお腹を満たそうと考えていました。 が・・・・・ ほとんど外国産・・・・・ インド、アラスカ産ってなんやねん!! また、都会にあるような魚をさばくサービスはなく、勉強しておけば良かったと非常に後悔。しかもスーパーに夕方5時頃行ってしまったため鮮魚屋さんの閉店時刻をとっくに過ぎていたので戻ることもできず・・・・・、唯一隠岐産だったイワシのみりんぼしを買って焼くことにしました。「魚が美味しいところに行けばスーパーの魚も美味しい!」という説は場所によるんですね。 でも、その他は本土のスーパーと同じで、お菓子、飲み物、軽食なんか売ってました。魚の件は非常に残念でしたが、西ノ島にいる間は飲料水や軽食の調達元としてかなり重宝しました。
ユアーズ 住所:西ノ島町美田186-3 電話番号:08514-6-1700 時間:10:00-19:00 定休日:なし 駐車場:あり

グルメのまとめ

島だけでなく本土の田舎でもあるあるですが、飲食店の閉店時間がめちゃくちゃ早いです。15時には余裕で閉まっちゃいます。なので事前に行くお店と時間を確認しておいてください。 それにしても、魚介類は本当に新鮮で本土に帰ってきた今は恋しくてたまりません!!にしわき鮮魚さんから注文できるにしろ、鮮度は結局落ちるわけであの味は島にしかないのです。

宿泊施設

調べに調べまくりましたが残念なことに西ノ島ではわんこと宿泊できる宿がありません!!そのためわたし達は島根鼻公園オートキャンプ場(わんこOK)でテントを張りました。 西ノ島には他にもキャンプ場がありましたが、眺めが一番良さそうな島根鼻公園オートキャンプ場を選びました。しかも他に宿泊者がいなかったため貸切!オーナーさんよりノーリードの許可をいただきました。 キャンプ場ではかなりめずらしい温水シャワー、電源も完備。しかもわりとキレイでした。 車中泊の方も施設だけ利用するのもありかもです。 でもやっぱりお風呂はゆっくり入りたいということで、母が泊まった国賀荘でお借りしました。ここは日帰り風呂のサービスがあります。しかも宿泊者の家族はお風呂無料!2日とも無料で入らせていただきました。入浴は23時までです。
国賀荘 TEL: 08514-6-0301 〒684-0211 島根県隠岐郡西ノ島町浦郷192
夜はみんなでBBQ。
島根鼻公園オートキャンプ場 料金:1サイト1泊4000円 電話番号:08514-6-0023 〒684-0211 島根県隠岐郡 西ノ島町大字浦郷 825番地1

アクティビティ

島では、海水浴、釣り、シーカヤック、シュノーケリング、ダイビングと楽しそうなアクティビティがあります。唯一わんこ可の可能性があるシーカヤックの運営会社「クラブノア隠岐」に連絡しましたが犬連れはNGとのことでした。西ノ島でシーカヤックをやっているのは残念ながら1箇所しかありません。島後であれば海洋スポーツセンターに聞くと、慣れているわんちゃんならOKということでした。ライフジャケットを持参してください。うちはこれ使ってます。 釣りに関しては渡し舟がありますので、チャーターは西ノ島観光協会(08514-7-8888)までご連絡ください。わたし達は西ノ島ではありませんが、知夫里島で渡し舟をチャーターしました(釣りではなく離島散策で)。わんこもOKでしたよ! またガイド付きツアーもあり、わんこ連れもOKです。(わたし達は利用しませんでした)参加希望の方は以下までご連絡を!

西ノ島ふるさと案内人

別府港や浦郷港の町歩き、国賀海岸や焼火山ハイキング、レンタカー同乗の案内コースなどがあります。わんこ連れについて電話で確認したところ資料館など室内は入ることができませんが、外であれば案内コースの申し込みは可能とのことでした。料金はコース内容により変わります。
お問い合わせ・ご予約 西ノ島ふるさと案内人事務局(西ノ島町観光協会内) TEL 08514-7-8888

隠岐自然村

ネイチャーガイド、エコツアーガイド、自然体験、食体験など隠岐の島をより深く知りたい人におすすめです。わんこ連れもOKということで、次回は申し込みたいなぁと思います。料金はコース内容により変わります。
お問い合わせ・ご予約 隠岐自然村 TEL 08514-2-1313

イベント

西ノ島では年間を通して行事があります。ただしイベント時は人で混み合う可能性もありますのでわんこ連れには向かないかもしれません。詳細はこちらよりご覧いただけます。 とって隠岐ツーデーウオーク 5月 1つないし2つの島を1日で散策します。 焼火神社例大祭 7月23日・24日 由良比女神社大祭 西暦奇数年 7月最終土日 精霊船 毎年 8月16日早朝 美田八幡宮の田楽 西暦奇数年 9月15日 日吉神社の庭の舞 西暦偶数年 10月開催 日吉神社

まとめ

山手に行くほど放牧地になっているため異世界間が半端なかったです。ここでのびのび過ごした隠岐牛は足腰が強くとても美味しいのだそう(わたしは牛/豚/鶏肉を食べませんので味は知りません)。隠岐牛達は本土へ運ばれて神戸牛・近江牛・松坂牛となります。 異世界間は牛だけでなく元火山島だった地形にも見られ、まるで日本じゃないような光景が広がっていました。わたし達は島に流れるゆっくりとした時間を楽しみたかったこともあり、1日に行く場所は1〜2箇所にし、あとはノンムー達とのんびり過ごしていました。 最後に、わたしが失敗したのは現金を少ししか持って行かなかったことです。島では1万円を超えても現金支払いが多いことを忘れていました・・・・!みなさんはご注意を! それでは、次回は知夫里島編を書きますのでお楽しみに!