全てはあの一文から始まった
愛犬は二頭でトイプードルのノアとムア。最初は初めてのお世話にあたふたするものの、その可愛らしさ、純真さに惹かれゾッコンになりました。
「欠陥品はすぐにお取替え致します」
はぁ?欠陥品……..!!? あまりにも物扱いされている表現に怒りを覚えました。そして、なぜなのかを知りたくて犬について様々調べました。は?何これ。 ありえない。
すると、出るわ出るわの悲惨なニュース。今思い返すと、これが「犬殺処分0に貢献したい!」と思う第一歩でした。衝撃だった、犬は殺処分されていたという事実
繁殖専用の犬、パピーミル、全てではありませんが、悪質なブリーダーやペットショップが存在するということ等々。犬に関して衝撃的だったニュースはありすぎて、本記事だけでは語れません!! ただ、その中でも、なにより衝撃的だったことが二つありました。一つ目は、 「一度迎えた犬を手放す人がいる」 ということ。そして、飼い主の手によって保健所に連れて行き、行政に殺処分してもらっている人がいるということ。 最新の殺処分数を見てみましょう。 平成27年度の環境省の集計によると、犬猫合わせて8万頭が保健所で殺処分されています。そして彼らはわたし達の税金で殺されています。
資料:環境省
一段目が犬、二段目が猫、三段目は総数です。 また、同ページにある引き取り数の表で「飼い主持ち込みor所有者不明」を見てみると、圧倒的に所有者不明が多いです。もちろんこの中には迷子も含まれますが、「ほとんどが野犬なのでは?」と思う人がいるかもしれません。 しかし、こちらをご覧ください。
ペットショップで子犬しか見ないのは実は異様な光景だったということ
二番目に衝撃的だったのは、一番身近なペットショップについて。犬の世界について調べる前までは、全く気付いていませんでしたが、いつも子犬しか店頭にいないということは、実は、かなり異様な光景だったことに気づきました。たまに早く販売したくて大きい子が格安の値段で売られている場合もありますが、ほとんどが子犬です。 2016年度ペット総研の調査によると、犬を迎えた半数以上の人はペットショップからと回答。「犬を迎える=ペットショップ」という認識はかなり一般的で、かく言うわたしも犬を迎える前まではそのように思っていました。 で、 なぜ子犬しか店頭にいないかというと朝日新聞記者の太田匡彦氏の著書「動物のいのちを考える「犬がぬいぐるみのようにかわいいのは生後四十五日くらいまで。それを超え、八週齢にもなってしまうとかわいくなくなり、競合店に勝てなくなってしまう」 「ペットショップに来る消費者は、なるべく幼い子犬を求めようとする。」 「日本人というのはコロコロと可愛い子犬を好むので、そこに商品としての価値がある」これは、太田さん自身がペット業界の経営者に直接取材された時のものです。 しかも! ペットショップで売れ残った犬達は保健所で殺処分されていたという事実。人間の都合で生まれて、人間の都合で死ぬ。もちろん、現在では2013年9月に改正された動物愛護管理法により、保健所は業者からの引き取りを拒否できるようになりました。 人間勝手がひどすぎる・・・・。 このままで良いのかわたし。 はじめて犬の流通について知った時は、正直、「人間クソヤロー!!!!自分もクソヤロー!!!」とかなり感情的になっていました。しかし、「このままじゃあかん、愛犬達からもらってばっかりやったらあかん、恩返しがしたい。」と思うように。
よしっ!!決めた! 犬殺処分0に貢献しよう!
2015年7月、わたくし黄瀬知美は家業である黄瀬商事株式会社を辞め、犬のために一生を捧げるべく「自走型で犬殺処分0に貢献する」ためドッグスリング専門店として起業いたしました。が、しかし・・・・ 速攻で問題にぶち当たる!!!