こんにちは!ドッグスリング専門店の黄瀬(@tommykise)です。突然ですが、一度は愛犬と一緒に飛行機に乗って北海道や沖縄に行ってみたいなんて考えたことはありませんか?わたしはあります!!そこで今回は、国内線のJALとANAのルール、料金、チェックイン〜引き取りまでを調べてみました。
乗ることができない犬種
最初からかなり衝撃的ですが・・・・残念です!!たとえ体格の小さい犬であっても機内に同伴することができません。JALもANAも貨物室での預かりとなります。また、犬種によっては搭乗することができませんので事前にチェックしておきましょう。
JAL
フレンチ・ブルドック、ブルドックはお預かりできません。ほかの犬種と比較して航空機における輸送環境の影響を受けやすいと判断し、全便にてお預かりを中止しております。
出典:https://www.jal.co.jp/dom/support/pet/ Japan Airlinesより (検索日:2017/1/24)
ANA
毎年6月1日~9月30日の夏季期間中、「短頭犬種」はお預かりを中止しています
お預かりを中止している短頭種犬ブルドッグ
(ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ)、ボクサー、シーズー、テリア(ボストン・テリア、ブル・テリア)、スパニエル(キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル)、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ出典:http://www.ana.co.jp/serviceinfo/domestic/support/pets/index.html ANAより (検索日:2017/1/24)
また他にも、下記に愛犬が該当しないか確認しましょう。
・ クレートで長時間いることに慣れていない
・ 音に敏感でストレスを感じる
・ 長時間家族と離れることに慣れていない
・ 暗い場所で過ごす事にストレスを感じる
・ 健康状態が悪い
日常と異なった環境で過ごすことは犬にとってストレスです。家族と離れ離れになってもクレートに入れば安心して眠ってしまうぐらいの余裕が持てるよう、事前に慣らしておく必要があります。
またその他、注意点や搭乗できない犬について記載がありました。
▼ JAL
次に当てはまる場合は、念のため事前に獣医師とご相談されることをお勧めいたします。
・ 短頭犬などで呼吸器に疾患をもつ、もしくは体温調節が上手ではない
・ 以前に航空機で輸送した経験があり、その直後に食欲がなくなったり、下痢を起こした
・ 飼い主さまと離れたり、暗い場所でストレスを強く感じる傾向がある
・ その他、航空輸送が体質的にあわないと思われる症状がある出典:https://www.jal.co.jp/jalcargo/dom/guide/animal/ Japan Airlinesより (検索日:2017/1/24)
▼ANAに搭乗することはできません
・ 航空機の利用に適した健康状態ではない
・妊娠している・若齢(生後4ヵ月未満)である
・ 心臓疾患・呼吸器疾患がある出典:http://www.ana.co.jp/share/support/popup/pets.html ANAより (検索日:2017/1/24)
搭乗前に同意書が必要です
同意書とは犬同伴の際に必ず提出する必要があります。大まかな内容は輸送中に犬に何があっても航空会社の責任を問わないといったものです。詳しくは下記より確認できます。
JAL
ここからダウンロードできます。事前に記入し、チェックインの際に提出します。また、チェックイン時に記入することも可能ですが、混雑時は待つ場合があるので持参した方が良さそうです。
ANA
事前に予約をしない場合は同意書の提出が必要です。ここからダウンロードできます。
輸送環境について
愛犬が輸送中、どのような環境で過ごすのか?気になりますよね!各会社のwebサイトに、温度・明るさ・音がどのような状態になるのか記載がありました。
JAL
動物(ペット)の環境保全に対しては常に万全を期しておりますが、航空機における輸送環境から動物(ペット)に対してストレス・悪影響を与える恐れがあります。 以下のとおり航空機における特殊な輸送環境をご案内させていただきますので、あらかじめご理解いただきますようお願いいたします。
(1) 温度・湿度 貨物室内は、航空機への搭載・取卸時に駐機場の環境(天候、温度など)の影響を受け、外気温に比べてかなり高温/低温となる場合が考えられます。 また、到着時には急に外気にさらされるため、温度・湿度の変化がかなり大きくなる場合も想定されます。
(2) 照明(明るさ) 貨物室内は、飛行中は照明が消えるため暗室となります。
(3) 音 貨物室内は、飛行中および離発着時の機器操作音に加え、客室と同様に風切り音(地上では聞かない音)が聞こえます。
(4) 気圧 貨物室内は、飛行中おおよそ0.8気圧となります。 おおよそ2000mくらいの山頂で0.8気圧程度といわれており、 上昇中、下降中の気圧の変化で耳の機能などに影響を及ぼす可能性があります。
出典:https://www.jal.co.jp/jalcargo/dom/guide/animal/ Japan Airlinesより (検索日:2017/1/24)
ANA
チェックイン後、ペットはご搭乗時刻まで空調の効いた場所でお預かりし、航空機の貨物室(バルクカーゴルーム)に慎重にお乗せいたします。室内環境は以下のとおりです。
【照明】 飛行中は照明が消え、暗室となります。
【湿度・温度】 空調機にて温度や湿度を管理しておりますが、外気温などの影響により客室とは環境が異なる場合がございます。 特に夏場は気温や反射熱の影響を受けて高温になることも考えられます。 また、航空機への移動、乗り降りは屋外となるため、夏場や冬場は温度・湿度に大きな変化が生じる場合がございます。
【音】 離陸・着陸時や飛行中は、機械操作音や風切り音がします。 また、航空機への乗り降りの際には、航空機や地上車両の音が聞こえます。
出典:http://www.ana.co.jp/share/support/popup/pets.html ANAより (検索日:2017/1/24)
気温が極端に低い、高い季節は犬の搭乗は控えた方が良さそうです。また、そんな季節以外にも犬によっては暑さ寒さが苦手な子がいますので、保冷剤、ペット用湯たんぽなど工夫をしてください。
事前に予約する方法
JAL
事前予約のサービスはありません。搭乗日当日にチェックインカウンターで犬を輸送したい旨を伝えてください。
▼サービス加入でもっとお得に利用!
JALペットクラブに入会すると、利用の度にポイントが貯まります。5ポイント貯まれば1クレート・1区間分の「ペット料金」が無料に!10ポイントで1クレート・1区間分の「ペット料金」が無料ペットグッズがもらえます。
JALペットクラブへの入会は、チェックインカウンターで可能です。
ANA
予約方法は2つ。
・ ANAウェブサイト(PC・スマートフォン)
・ ANA国内線・予約案内センターに電話
1. ANAのwebサイトから予約
人の予約完了後に、予約画面に「ペット事前予約」の項目があります。また、それ以外にも[予約詳細]の「サポート/サービス情報」タブより同様の項目があります。登録の際に「同意書」に同意することで、搭乗日当日に同意書の提出をする必要がありません。
2. 事前予約なしで搭乗する場合
貨物室がいっぱいの場合や、クレートの貸し出しを希望する場合はゲージ数に限りがあるので、事前に予約していった方が無難です。
また、事前予約なしの場合は同意書や支払いは当日カウンターですることになります。
▼サービス加入でもっとお得に利用!
ANAでは、ペットパスポートというサービスがあります。
5区間を利用すると1区間無料に!1ゲージ1区間として計算します。
クレート(ゲージ)について
JAL
持参することも可能ですが、無料でレンタルすることもできます。
▼持参する場合の注意点はこちら
(1) 動物(ペット)が立ったまま方向転換したり、足を真っ直ぐにして立ったり座ったり、自然な状態で横になれる十分な大きさが必要となりますので、 以下の目安を満たすものをご用意ください。(IATA動物輸送規則 8章CONTAINER REQUIREMENT1に準じる)縦: 体長(A)+ 足の長さ(B)の1/2 横: 肩幅(C)の2倍 高さ: 動物が立った時に、ペットクレートの天井に頭がつかない程度(D)
ペットクレートの大きさが不十分である場合、お引き受け をお断りするか、より大きなペットクレートへの交換をお願いすることがございますのでご了承ください。
(2) 原則として持ち運びする用途のために作られたペットクレートであり、材質はファイバーグラス、強固なプラスチック、金属製のもので、扉(蓋)のロックが掛かるものに限ります。 なお、JALグループにてお引き受け できない例を以下にご案内いたしますが、種類、重量によっては条件が異なる場合がございますので、 詳細については弊社営業所もしくは空港所までお問い合わせください。
出典:https://www.jal.co.jp/dom/support/pet/ Japan Airlinesより (検索日:2017/1/24)
出典:https://www.jal.co.jp/jalcargo/dom/guide/animal/ Japan Airlinesより (検索日:2017/1/24)
▼ レンタルできるクレートのサイズ
・Sサイズ→横43×縦40 ×奥行54 cm
・Mサイズ→51×48×69
・ Lサイズ→55×60×81
・ XLサイズ→63×67×90
▼ サービス
・ 給水器設置可能(持参すること)
▼ 重量制限
出典:http://erva-dog.wpcloud.net/?p=6032 Japan Airlinesより (検索日:2017/1/24)
“※1”に「ペット+クレートの合計重量が32kg」までとありますが、電話で確認したところ状況によって45kgまでは無料とのことでした。また”貨物扱い”については、飛行機によっては重量制限があるため、別便で犬のみ輸送する場合があるとのことでした。
“※3”は通常よりも小型の飛行機のことで、ペット+クレートの重量が45kgまでとなりますのでご注意ください。
JALはクレートも含めて事前予約することができませんが、貸し出し用のクレートが無いというケースは今までにないとのことでした。
ANA
JALと同様に持参かレンタルか選ぶことができます。
▼持参する場合の注意点はこちら
・ 硬いプラスチックや金属など、強度のある素材でつくられ、頑丈で屋根がついた航空輸送に耐えうるケージ。
・ 布製のキャリーバックや厚紙、ダンボールなどでつくられたものは受託できません。
・ 車輪付きの場合は、取り外しが可能なもの、もしくは車輪が固定できるもの。
・ 側面に換気用の窓が備わっているのなど、通気性のあるもの。
・ ペットがケージの中で立つ、座る、寝そべる、回転できるなど、十分に動けるスペースがあるもの。※ ポンプなどを作動させる発電装置が装備されているものは受託できません。
※ ペットケージには名前を書いておくことをおすすめいたします。 ※ ペットケージ内には動物用のペットシーツをご用意ください。出典:http://www.ana.co.jp/serviceinfo/domestic/support/pets/index.html ANAより (検索日:2017/1/24)
▼ レンタルできるクレートのサイズ
サイズ
・Sサイズ→横40×縦40 ×奥行55 cm
・Mサイズ→46×50×66
・ Lサイズ→55×60×80
・ LLサイズ→65×70×95
ただし、小型機(Q4A、Q82、CRJ、CR7)で運航する便は貨物室の扉の制限によりLLサイズは使えません。また、クレートは個数に限りがあるため事前に予約すべきかと思います。
▼ サービス
5月1日から10月31日はペットケージに保冷剤、給水器を取り付けるサービスがあります。電話で問合せたところ、それ以外の期間でも希望があれば貸し出し可能とのことでした。またお水は持参してください。
チェックイン〜受け取りまでの流れ
JAL
1. 30分前までにチェックイン
チェックインカウンター内にある、ペットとおでかけサービスカウンターにて同意書の提示とペット料金を支払います。
料金は、クレート1個1区間あたり3,000円~6,000円です。
2. 飛行機に乗るまでと貨物室の様子
飛行機に乗るまで
空港内の手荷物置き場は空調がないため、出発直前までカウンターでお預かりしたのち、飛行機まではカートで大切にお運びします。飛行機内
お預かりしたペットは貨物室(バルクカーゴルーム)でお預かりします。
出典:https://www.jal.co.jp/dom/support/pet/ Japan Airlinesより (検索日:2017/1/24)
3. 犬の受け取り
到着ロビーの手荷物受け取りエリアで係員より受け取ります。
ANA
1. 30分前までにチェックイン</p>
プレミアムクラスの方は『ANA PREMIUM CHECK-IN』、『ANA SUITE CHECK-IN』専用カウンターでも、犬を預けることができます。料金は6,000円(一部路線を除く)。支払いは、現金・クレジットカード・ANA旅行券、ギフトカードで可能です。
2. 飛行機に乗るまでと貨物室の様子
航空機への移動
航空機まで係員がお運びいたします。係員がお預かりしたペットを車両などにお乗せし、航空機まで大切にお運びいたします。
■ 夏場・冬場の温度変化について航空機への移動、乗り降りは屋外での作業となるため、特に夏場や冬場は、温度や湿度に大きな変化が生じる場合がございます。
■ 航空機内の貨物室にペットを大切にお乗せします。
お預かりしたペットは、係員が航空機内の貨物室(バルクカーゴルーム)に慎重にお乗せします出典:http://www.ana.co.jp/serviceinfo/domestic/support/pets/index.html ANAより (検索日:2017/1/24)
3. 犬の受け取り
到着ロビーにて係員より直接受け取ります。
飛行機に乗せる前の準備
1. 十分なご飯とお水をあげましょう
2. 排泄を済ませておきましょう
3. クレート内に日頃から使用しているブランケットやおもちゃを入れましょう
4. 必要に応じて保冷剤、ペット用湯たんぽを入れましょう
その他愛犬が機内でより安心して過ごせるように、家族皆さんで話し合って準備をしましょう。
まとめ
残念なことに、JALとANAでは機内に犬を同伴することはできず貨物室での輸送となります。ただし、どうしても犬と同伴したい!のであれば方法はあります。
プライベートジェットを
チャーターすればいいじゃない!!
こちらJapan Private Jetに問い合わせました。大阪から沖縄の那覇空港まで1泊すると過程して、450〜480万円。6人乗りで1人あたり80万円也。
肝心の犬ですが、もちろん機内に同伴できます。ただし、大型犬は要相談とのことでした。電話で問合せた際、オペレーターの方が「先日も沖縄に行かれた方がいまして・・・」とおっしゃっていました。やっぱり、世の中にはそんな人がいるのですね・・・・。
ちなみに、アメリカにこんな会社がありました。値段が日本と比べて安い!!しかも犬の大きさも関係なく、もちろん機内同伴可です。
ニューヨークからフランスパリまで、往復で$6500〜$8450。94万円ぐらいでした。6〜8人乗りですので、8人だと1人117,500円。安っ!!こちらであれば、わたしのような一般人であってもなんとかなるかも?
とは言っても、プライベートジェットは非現実的すぎますが、JALとANAから犬と一緒に飛行機に乗れるツアーがでています!もちろん、機内に同伴できます。販売開始からなんと2日で完売という大盛況ぶり!期間が決められていますので、皆さんもぜひチェックしてみてください。