オオカミの遺伝子にもっとも近い犬。それはなんと、皆さんの身近にいたあの子だった

皆さんは、オオカミに一番近い犬種って、ずばりなんだと思いますか?
個人的には、ピンとした耳の形や眼光の鋭さ、身体全体のシルエットから
絶対ハスキーだと思うんです。

で、最近犬友との間でまたまた話題に出ましたのでそろそろ何の根拠もない発言をやめたくて、今回は「オオカミにもっとも近い犬種」を詳しく調べてみました。

ハスキーはオオカミに近いのか?

見た目で調べていくのはあまりにも根拠がないので
オオカミとの遺伝子の類似性で探してみることにしました。

で、見つかったのがこれです。

Fred Hutchinson Cancer Research CenterのHeidi G.Parker氏を初めとする10人の研究チームが2004年5月21日、アメリカ科学振興協会発行のサイエンス雑誌に「Genetic Structure of the Purebred Domestic Dog」を発表しました。

414頭85種類の犬と灰色オオカミのDNAを比較した結果、
14種類がオオカミに近いことが判明しました。

 

その気になる14種類はこちらです。

 

・シベリアンハスキー

シベリアンハスキー
flickr

完全に想定範囲内でしたね。

そして、

・ アラスカンマラミュート
・ バセンジー
・ サルーキ
・ アフガン・ハウンド
・ シャー・ペイ

flickr

なんじゃこりゃ!

・ チャウチャウ
・ サモエド
・ ラサ・アプソ
・ チベット・テリア
・ 柴犬
・ 秋田犬(また日本犬)

え!!日本犬も入っちゃうんですか??

 

そして、
・ シーズー

・・・・・?え?

 

最後は、

ペキニーーーーーズ!!

ペキニーズ
flickr

なぜこんなかわいい子が!!?

いくらなんでも見た目関係なさすぎでしょう。
この14種類がオオカミに近い遺伝子を持っていることは分かりました。
ただこの研究は2004年のものなので、さらに今は遺伝子研究が進んでいるため、もしかするとこの中でもオオカミに一番近い犬種が特定出来ているかもしれません。

例えば、人間の遺伝子研究でいうと、現代は4兆7000億人に1人という確率でほぼ本人を特定出来るとのことなのです!(法科学鑑定研究所参照)そしてDNA鑑定精度が向上したことによって、昔の事件が無実になったなんて話もあります。例えば、1990年5月に起こった足利事件は、1000人に1人の精度の低いDNA鑑定の結果で冤罪となっています。ひどすぎる。
http://www.nikkei.com/article/DGXDASDG2603L_W0A320C1CC1000/
http://healthpress.jp/2015/08/dna-8.html

 

そして、引き続きリサーチを続行します。

結局、どの犬種が一番オオカミに近いの!?

やっぱり出てきました!!

2012年に米国「National Geographic」に掲載された記事。科学者によって85種類の犬の遺伝子を分析。こちらをご覧ください。

graph

これが、もっともオオカミに近い犬種を表した表になります。
一番右横に犬種の名前が書かれていて、その左横に4色に色づいたグラフがあります。

4色のうち、赤色がオオカミと関係していて
赤色の長さが長いほど遺伝子的にもっとも近いということになります。

 

そして!いよいよ!
皆さんも気になっている
オオカミに一番近いランキングの発表です。

 

第5位、
バセンジー

第4位、
アラスカン・マラミュート

第3位、
秋田犬

第2位、
チャウチャウ

 

そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

栄えある第1位は

・・・・・・・・君だ!!!

shibainu
flickr

まさかのしばいぬーーーーー!!

意外すぎませんか!!!?まさか日本犬だったとは・・・・。

わたしは柴犬と家族になったことがないのでよく分からない部分は多いのですが
柴犬が家族の皆さんなら、オオカミとの共通点が浮かびましたでしょうか。

でも、そういえば
柴犬ってドッグランにいても1匹オオカミみたいで、他の犬種と心から打ち解けている姿を見たことがありません。
これもみんなオオカミの血がそうさせるのかもしれませんね。

そして、さらにリサーチを進めると読売新聞でおもしろい記事を発見しました。

欧米や中国で人気を呼ぶ秋田犬をはじめとする日本犬は、近年、学術研究の対象としても注目を集めている。「イヌの進化を解き明かすための非常に重要な立ち位置に日本犬はいる」。そう断言する麻布大学獣医学部の菊水健史教授(45)(動物行動学)は研究の最前線にいる。(聞き手 宮沢輝夫)
http://www.yomiuri.co.jp/local/akita/feature/CO022332/20160318-OYTAT50015.html

というわけで、菊水健史教授新著(2015年12月出版)の
「日本の犬:人とともに生きる」を読みたいと思います。

アマゾンで4,536円也。

高っ!!!!

叔父様買って♡
なんていう人はいませんので、自腹を切ることにします。

ということで、震えながら購入ボタンをおしましたが、この本を読んでレポートを書きますので
読んでもらえればうれしいです。わたしを救うために・・・・てへっ♡(ぶりっこしてみる)

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