犬用抱っこ紐の選び方完全マニュアル~種類や選び方など解説。はじめて使う方必見

こんにちは!ドッグスリング専門店ervaの黄瀬(きせ)です。最近になって犬用の抱っこ紐を使う人が増えています。実はわたしもその一人ですが、はっきり言ってめちゃくちゃ便利なのです。こんな感じで使います。

斜めがけタイプの犬用抱っこ紐

ただし、まだまだそんなに知られているわけでもないので「なんで犬を抱っこするんだ?」とか「犬は歩かせなさい」とか思う方もいると思います。そこで、今回は「そもそも犬の抱っこ紐って何なんだ?」というところから、便利な理由や選び方など、とことん抱っこ紐について書きたいと思います。

そもそも犬用抱っこ紐ってなに?

犬用抱っこ紐とは、名前の通り「犬を抱っこするための紐」です。「犬を抱っこ紐の中に入れるの!?」と驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、2003年以降に室内飼いが多くなったことから、犬の存在は「家畜」→「家族」に変化しました。

参照元:http://www.petfood.or.jp/topics/0402.shtml 一般社団法人ペットフード協会

「家族なんだから愛犬をどこにでも一緒に連れて行きたい!」と考える人が増え、世の中には犬と快適に移動できるような商品が増え始めました。

犬用抱っこ紐には2種類の形があります

犬と快適に移動する手段として、犬用抱っこ紐以外にもペットカート(形は赤ちゃんのバキーと同じ)やクレート(プラスチック製などハードタイプと布製のソフトタイプ)があります。用途別にどのような形を使うのかは利用者次第ですが、抱っこ紐は一番軽量でコンパクトになるものが多く、さっと簡単に使える形が多いのが特徴です。

さて、
その抱っこ紐ですが形は主にリュックタイプと肩から斜めがけをするタイプの2種類があります。そのメリットやデメリットについては後記しますが、まずはどんなものなのか使用写真をご覧ください。

リュックタイプ

斜めがけタイプ

ドッグスリング

犬用抱っこ紐いる?いらない?

必要な人と必要でない人がいます。(きっぱり)

例えば、人混みに行かない、犬を抱っこしないと入ることのできない場所(カフェ、アウトレット、神社等)には行かない、電車、バス、タクシーに乗らない、マンションに住んでいない(住んでいても共用エリアは歩いてOK)、抱っこも辛くない、両手が空かなくてもいい。そんな方は必要ないと思います。

また、犬用抱っこ紐を使う人が増えてきたとはいえ「健康な犬はいらないんじゃない?」とか、「老犬が使うものじゃないの?」など自分自身も感じるし、もしくは周りにそう思われるんじゃないのか?そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。

はっきり言います!
抱っこ紐は「犬がかわいいからといって飼い主のエゴで抱っこするもの」ではありません。

人間の世界でも、4歳の子をベビーカーに乗せていると「お兄ちゃんなんだから歩かせなさい!」と言われてしまうことがありますが(友人談)、お出かけの途中で4歳児を抱っこし続けるのが大変だった。という理由からでした。どんな状況でも言う人は言うので放っておきましょう。

で、
次にわたし自身の話になりますが、わたしにはトイプードル7kg&8kg(もはやミディアムです)の愛犬が2頭いて、斜めがけタイプのドッグスリングを使用しています。基本的に彼らは歩きます。海山川に行って走らせまくっています。ですので、全くもって健康です。

でも、人混みを歩いたり、旅行先で食べ歩きをしたり、自転車に乗ったり、病院に行く時、以前マンションに住んでいた時はエレベーターなどの共用エリアを歩く時にドッグスリングが大活躍なのです。

抱っこ紐を使って自転車に乗る

結論、
抱っこ紐を使えば愛犬と楽に自由に移動ができますし、行動範囲も間違いなく広がります。

本当に抱っこ紐って使えるの?利用者の声はこちら

それでは、実際に犬用の抱っこ紐を使っている人達の感想をご覧ください。

犬用抱っこ紐はこんなシーンで使えます

「抱っこ紐のおかげではじめて初詣に家族全員で行きました!」
「病院でブルブル震えるのでちょっとでも安心させてあげたいのと、わたしも両手が空いて負担がなくなるので」など、行動範囲が増えたり、今までの負担が軽くなったというケースはたくさんあります。また、どんな場所に行ったとしても犬も安心や安全が確保されますので双方にとってメリットがあります。

ここにどんな時に抱っこ紐は役に立つのかまとめてみました。

食べ歩き

・病院やトリミングに行く時
・ 電車など交通機関を利用する時
※ 交通機関によってことなります。→くわしくはこちら
・その他抱っこなら利用できるお店へ行く時(アウトレット、百貨店、カフェなど)
・マンションの廊下やエレベーターなど共用エリアで抱っこする時
・人混みや、夏にアスファルトが熱すぎるなど歩かせることに危険を感じた時
・自転車に乗る時
・はじめての場所で愛犬が緊張している時
・雨の日
・老犬のお散歩
・ 失明などの病気が原因で歩きにくくなった時
・ 防災対策としても

普段から抱っこ紐に慣れておくことで地震などで避難する場合でもさっと抱っこして素早く逃げることができます。

犬用抱っこ紐の形別メリット・デメリット

犬用抱っこ紐は、主に2種類でリュックタイプと斜めがけタイプに分かれます。その他にもトートバッグタイプがありますが、抱っこ紐ではないので説明を省きます。

[1]リュックタイプ


<メリット>
1. 両肩で背負えるので長時間抱っこしていても肩腰が疲れにくい
2. 犬の頭まで隠すことができるものが多い
3. 形によっては新幹線でも使える
4. 形によっては前抱っこもできる
5. 飛び出しが心配な子のために防止用フックをつけることができる

<デメリット>
1. コンパクトに畳むことができない
2. 汚れても洗濯機での丸洗いができない場合が多い
3. 斜めがけタイプに比べて本体が重たいものが多い

[2]斜めがけタイプ

斜めがけタイプには、1.スリングタイプと2.ショルダーバッグタイプがあります。

1.スリングタイプ

<メリット>
1. コンパクトに畳めるので持ち運びが自由で簡単
2. 軽い
3. 柔らかい生地のものが多い
4. 飛び出しが心配な子のために防止用フックをつけることができる
5. 汚れてもザブザブ洗うことができる(メーカーによる)
6. 顔を隠すためのメッシュカバーがスリングと一体型のものや別途装着できるものがある

<デメリット>
1. JRや新幹線など、一部交通機関で利用できない場合がある
2. 片方の肩で犬の体重を支えるためリュック型に比べて負荷を感じる

2.ショルダーバッグタイプ

<メリット>
スリングタイプのメリットと同様ですが、それ以外には下記のメリットがあります。

1. ポケットが多いものが多く、ショルダーバッグひとつでお散歩が可能
2. 全身を隠すためのメッシュカバーがついているものが多い
3. 飛び出しが心配な子のために防止用フックをつけることができる

<デメリット>
スリングタイプと同様

うちの子本当に使えるの?

[1] 小さい頃から慣れていなくても大丈夫?

もちろん、犬によって合う合わないがありますがわたしの愛犬達が使い始めたのは5歳からです。今ではスリングを見れば喜んで飛びついてきますし、中に入れば寝ちゃうこともあります。

[2] やんちゃで落ち着かないんですけど使えますか?

抱っこをするときゃんきゃんと叫んで脚をバタつかせる子や、ドッグスリングに入っても脚をピーンと伸ばしてなかなか座らない子など、今まで様々な性格の犬達にドッグスリングを使ってもらっています。

どんな性格の子でも基本的に抱っこが好きな子や抱っこで落ち着いてくれる子は練習をすれば比較的抱っこ紐の中で落ち着くようになります。例えば、当店の例で言えば比較的やんちゃな犬種のジャックラッセルテリアも家族の方がびっくりするぐらいドッグスリングの中ではおとなしい子がいます。

ですので、抱っこ嫌いや抱っこで落ち着かない子はまず抱っこに慣らす練習をしてください。また愛犬だけの問題ではなく、人間側の抱っこの方法が悪い場合もありますので「この子無理なのよー!」と犬だけを責めるのではなく自分自身も改善しながらお互いが寄り添って練習してください。

また、抱っこ紐を使って愛犬と練習する場合は、抱っこ紐の形状によってトレーニング方法も変わってきますのでお店の方に相談をしてみてください。

[3] 愛犬の体重が10kg以上でも大丈夫?

メーカーによって体重制限があります。必ず購入前にご確認ください。ちなみに、当店では18kgのフレンチブルドッグの小梅ちゃんにもお使いいただいています。

フレンチブルドッグ

小梅ちゃん 18kg | ブランチアーモンド 4-10kg用 Lサイズ
→お使いのドッグスリングはこちら

購入前に知っておいた方がいい6つのこと

多くのお店が様々な形の抱っこ紐を販売しているため、あれこれ迷ってしまうかもしれませんが以下の4つのポイントを押さえておけばかなり失敗する物を購入してしまう可能性は低いと思います。

1. 肩幅は広い方が楽

抱っこ紐の肩幅について

肩紐を広いほど、愛犬の体重が1点に集中することがないため肩への負担がより少なくなります。

2. 犬を抱っこする位置は高めが楽

犬を抱っこする時の高さ

人の重心はおへそより少し下あたりですが、人の重心と犬の重心が近いほど軽く感じることができます。

3. 生地は伸びにくいものを選ぶ

「愛犬のためにより柔らかい生地を選びたい。」そんな声をよくいただきますが、柔らかいにも良い柔らかさとおすすめできない柔らかさがあります。

基本的に生地が柔らかいほど、伸びやすく負荷に対して変形しやすい性質があります。抱っこ紐に犬を入れると犬の重みで下の方向に負荷がかかるため、柔らかすぎる場合は必要以上に生地が伸びたり変形するため、肩紐が着用者の肩に食い込みます。生地にある程度の固さ(=丈夫さ)のある素材は肩紐の食い込みが少なく、生地自体で犬の体重を支えることができるので楽に感じます。

4. 安全性も重要です

人間の製品とは違い犬の製品には安全基準がありません。犬用の抱っこ紐を購入する際は何kgまでの犬が利用できるのか、必ず確認しましょう。ちなみに当店の例で言えば、より安心して使っていただけるように、第3者機関の一般財団法人ボーケン品質評価機構にて強度試験を実施しました。

重量検査

12kgの砂袋をスリングの中に入れ、負荷をかけていきます。結果360kgの負荷をかけても生地や縫製が破れることはありませんでした。

360kgの犬なんて存在しませんが・・・
我が子のために安心できるものを選びたいですよね。

5. 汚れた時のケア方法を確認

メーカーによって丸洗いが可能だったりそうでなかったりと、製品によって様々です。汚れなど気にせずに使いたい場合は、簡単に洗濯ができるものが便利です。

6. 安価 vs 高価、違いはあるの?

価格は1000円代〜20,000円以上するものがあります。その違いはどこにあるのでしょうか?

[1]生地の質が違う

安価なものは、生地が薄く伸びやすい傾向にあります。また丈夫ではないため短期間で生地がヘタってしまいます。比較的体重の軽い子であれば、この差は感じにくいかもしれませんが重い子ほどその差を感じます。

[2]アフターフォローがない

返品・交換ができない、購入後の修理などアフターフォローが充実していない場合があります。

[3] 日本製ではない

日本製を好まれる方にとっては重要なポイントだと思いますが、安価なものほど海外で生産されている傾向にあります。また、日本製と表記されていても縫製は海外でされていて、日本国内で最終の検品や梱包をしている場合でも日本製と記載されている場合もありますのでご注意ください。

自分と愛犬に合った抱っこ紐の選び方

1. 体重制限を確認すること

愛犬が小さい場合の抱っこ紐の選び方

[1] 3kg以下の場合

身体の小さな小型犬の場合、体格の大きな犬が使用できる抱っこ紐を使うと犬を入れるスペースに余裕がありすぎるため、犬の身体が左右に揺れ、安定しません。必ず愛犬の大きさと抱っこ紐の袋のサイズに大きな差がないのか確認してください。どうしても愛犬の体格に合う抱っこ紐を見つけることができない場合は犬が入るポケットの底に厚手のタオルを敷いて底上げをしたり、隙間を埋めることができます。

[2] 10kg以上の場合

製品によっては使用できない場合がありますので必ずご確認ください。また伸びやすい生地は、犬を抱っこした際に着用者の肩腰により負担がかかりますので伸縮性の少ないものをおすすめします。

2.どんな時に使いたいのか明確化する

愛犬と自転車に乗る

「なんとなく購入してしまって結局使えない!」ということがないように、購入前になぜ抱っこ紐が必要なのか?一度考えることをおすすめします。

病院の行き帰りや待合室で使いたい、マンションの共用エリアで使いたい、新幹線など交通機関を利用したいなど目的は様々あると思います。目的が分かると自然と抱っこ紐に求める機能も見えてきます。

短時間と長時間での使い分けがおすすめ

斜めがけタイプの抱っこ紐はどちらかと言えば短時間利用でおすすめです。トリミングや通院の行き帰りやお散歩などの場合、コンパクトに畳むことができ持ち運びが簡単なものが便利です。荷物もかさばることはありませんので楽に移動ができます。

旅行先での観光など長時間使用する場合、犬を長い時間抱っこし続けることは人も犬も疲れてしまいます。そんな時はペットカートなど人間が抱っこしたり背負うタイプのものではないキャリーが便利です。

ただし、上記はあくまでも一般的な例で、犬を抱っこして移動できる時間の長さは着用者の筋肉量や体力によっても異なります。わたしは筋トレをしているおかげで、2〜3時間ドッグスリングで愛犬を抱っこしていても身体に負担を感じません。(愛犬の様子を見ながら出し入れしています)

犬用抱っこ紐って犬に負担はないの?

当店のドッグスリングではありますが、日本でも数が少ない、ペンシルベニア大学の股関節検査の認定医である新庄動物病院の今本院長に当店のドッグスリングへの犬の負担についてお伺いしました。下記の写真をご覧ください。

股関節について

当店のドッグスリングは、犬がお座りや伏せに近い状態で抱っこします。そのため、上記の写真のように正常に股関節と膝関節を曲げることのできる犬に関しては、当店のドッグスリングに入っても自然な姿勢となるため負担があるということはありません。ただし、人間と同様で長時間同じ体勢を維持することは好ましくありませんので、外に出してあげるなど家族の方がしっかりと様子を見てご判断ください。不安な方は必ずかかりつけの獣医師にご相談の上ご使用ください。

また、犬の抱っこの方法として一番負担のかかるのは、地面に対して垂直に抱っこすること。とご指導いただきました。そのため下記のようなタイプはおすすめできません。

使用時の注意点

メーカーは違っても犬用抱っこ紐に共通して言えることは、人間と同様で
同じ体勢を長時間続けるのは良くありません。

愛犬の様子を見ながら体勢を変えてあげたり、外に出して歩かせたりしてください。その他の注意点に関してはメーカーによって異なりますので必ず説明書をご確認ください。

まとめ

最後になりましたが重要なことを簡単にまとめておきます。

・ 犬用抱っこ紐は愛犬が可愛いからと言って人間のエゴで抱く商品ではない
・ 犬用抱っこ紐には「リュックタイプ」と「斜めがけタイプ」がある
・ 犬用抱っこ紐は犬を抱っこして運ぶ製品の中で一番軽量で持ち運びが簡単
・ 小さい頃から抱っこ紐を使っていなくても抱っこが好きな子、抱っこで落ち着く子は練習すれば使える可能性が高い
・ 購入前は自分がどんな時に使いたいのか明確化する

今までお散歩が行きづらかったり、
お出かけの範囲が狭まっていたり、
仕方なくお留守番させていた場合でも、

抱っこ紐を使うことが解決策になるかもしれません。そんなひとつの手段として犬用抱っこ紐を活用していただけたらと思います。最後に、わたしの使い方をご覧ください。

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