犬の多頭飼いはお世話や費用が大変?5匹のママにリアルを聞きました!

5頭全員おめかし集合写真

個性も豊かな愛犬5匹のご紹介

今回お話をお聞きしたのは、5頭の愛犬とアクティブに暮らす「うむぎあくママ」さん。「うむぎあく」とは愛犬たちの名前の頭文字を取ったニックネームで、家にお迎えした順になっているのだとか。最初にうむぎあく一家のメンバーをご紹介いたします!

①チワワの「うどん君」(10才)

長男チワワちゃん
最初にお迎えしたチワワ男子で、5ワンのリーダー的存在。むさし君とは特に仲良くニコイチ。

②ダックスフンドの「むさし君」(13才)

最年長ダックスむさしくん
お目々がくりっとして美形なダックス男子。元保護犬ということもありメンバーの中で最年長ですが、実は1番やんちゃ坊や。

③チワックスの「ぎおん君」(9才)

三男チワックスくん
ママに「チワックス」の魅力を伝えた伝道者。とっても賢く、おっとりゆったりな性格。唯一アクティブになるのは琵琶湖で泳ぐ時!

④ダックスフンドの「あぷりちゃん」(8才)

長女のダックスちゃん
メンバーの長女的存在で、ちょっと強気なサバサバ系女子。特に妹には厳しめ。

⑤ダックスフンドの「くるりちゃん」(7才)

末っ子ダックスちゃん
フレンドリーな末っ子気質の女の子。お姉ちゃんであるあぷりちゃんに甘々しすぎて怒られちゃうことも。
 
うどん君をお迎えしてから3〜4年で今の素敵なメンバーになったとのことですが、最初から犬の多頭飼いを計画していたわけではありませんでした。

犬の多頭飼いを始めたきっかけは?

5頭おそろいコスチューム

犬の多頭飼育を始めたきっかけは「ご縁とタイミング」

ニコイチコンビのチワワとダックスちゃん
「今の家に引っ越しをする際、たまたま『ペット可物件』だったんです。その時はまだ犬を飼っていませんでしたが、昔実家で犬を飼っていたので、せっかくなので犬を飼いたいなぁと思ったことが始まりでした」
 
今からご紹介する「うむぎあくママと愛犬たちのファミリーストーリー」を聞いた時、筆者は「ママが無意識にペット可物件へ導かれたことがすでに、愛犬たちへ続くご縁の始まりだったのではないか」と思いました。
 
うむぎあくママさん「知人に『子犬を迎えたい』と相談していたものの、その時には子犬はおらず、ペットショップへ行きました。そこで出会ったのが『うどん』です。ペット可の物件に引っ越しするまで1週間ほどあったのですぐにはお迎えせず、内金として1万円をペットショップに支払って、うどんはペットショップで待機することに
 
うどん君との運命の出会いを果たした直後、再び運命の出会いが!
 
「ちょうどペットショップを後にした時に、友人から『子犬じゃないんだけど…事情があって飼えなくなってしまった犬がいるんだけど、飼ってもらえないか』という電話がありました。タッチの差でうどんに出会い、内金まで支払った後だったので最初は断りました。しかし再度電話があり『年末までに新しい飼い主が見つからないと、年始には保健所に連れて行かれてしまう』という切羽詰まった現状を相談されました。それを聞いた時に『1頭も2頭も、同じかな』と思い、その子も迎えることになりました。その子が当時3才の『むさし』でした

相性バッチリでスムーズに始まった犬の多頭飼いライフ

出会いというのはご縁とタイミングですが、むさし君との出会いもまさにご縁。最初から多頭飼いをしようと思っていなかったものの、むさし君はきっと来るべくしてむぎあくママのもとに来たのではないかと思います。うどん君とむさし君を迎えてから今年でちょうど10年のアニバーサリーイヤーです。
 
うむぎあくママさん「最初のうどんとむさしはおしっこも外さず無駄吠えもせずで(当時は、なんですけどね笑)、ふたりとも賢くって、思っていたよりも全然手が掛からなかったんです。そうして犬の多頭飼いライフを楽しんでいました。」

「きっと賢い子や!」チワックスのぎおん君との出会い

子犬チワックスのぎおんくん
うむぎあくママさん「そんなある日、うどんがいたペットショップに「チワックス」の子犬がいたんです。チワワのうどんとダックスのむさしはとっても賢いので『ふたりを掛け合わせたようなチワックスはきっと賢いやろ!』と思い、そのチワックスをお迎えしました。それが3頭目の『ぎおん』です
 
うむぎあくママの予想通り、チワックスのぎおん君はとんでもなく賢かった!周りのチワックスたちもみんな賢くって、これはもう『チワックス』という犬種が賢いのではと確信に変わったそう。ぎおん君と出会った当初「チワックス」という犬種はまだ珍しかったものの、それからすぐブームがきて、2〜3年前にもピークがあったと感じているとのこと。うむぎあくママは『関西チワックス』というサークルで、チワックスたちとのオフ会を楽しんでいるそうです。

「お嫁さん候補」としてお迎えしたあぷりちゃん

ダックスちゃんガールズ組
うむぎあくママさん「チワックスの魅力に触れ『ダックス女子をお迎えして、チワワ男子うどんとの“チワックスの子犬”を迎えたい!』と思いました。そうしてお迎えしたお嫁さん候補が、ダックス女子の『あぷり』です。しかしながら、うどんはあぷりに全く興味ナシ…!しかも、男子メンバー3ワンが仲良く固まり、紅一点のあぷりがポツンと孤立してしまったんです。『このままではあぷりがかわいそうや…』と思い、女子メンバー増員でお迎えしたのがダックス女子の『くるり』です」
 
こういったドラマがあって、今の「うむぎあく」メンバーが揃ったと言います。紅一点のあぷりちゃんが“逆ハーレム状態”になるかと思いきや、男子メンバーはクールだったのですね…。犬たちの社会にも、クラスメイトのグループ感覚みたいなものがあるのでしょうか。そう考えると、犬の多頭飼いは相性がとても重要に思えます。

多頭飼いで犬同士のケンカが起こった時の対処法とは

多頭飼い家族同士の喧嘩

最初の2頭は何の問題もなかった

最初にペットショップで出会いお迎えしたうどん君のため、むさし君をお迎えするタイミングを1週間ずらし、うどん君だけの時間を作ったそう。1週間経ってむさし君がやってきて、犬たちとの多頭飼い生活がスタート。その時うどん君は生後4ヶ月の子犬で、むさし君は3歳。犬の多頭飼いにおいて「犬同士の相性」が心配なところですが、幸いうどん君とむさし君は全くトラブルなく仲良く生活してきたそう。メンバーが増えた現在も、うどん君とむさし君の“ニコイチ感”が圧倒的なのだとか!

奇数が鬼門か?3頭になった時に初めてのトラブル勃発

うむぎあくママさん「最初のふたりがあまりにも問題なさすぎて、犬の多頭飼いについて全く心配していなかったんです。なので、ふたりにとってはぎおんを『ある日突然連れて帰ってきた』感じだったと思います。ところが、うどんとの多頭飼い生活が全く問題なかったむさしが、新入りぎおんに対して拒絶を見せました。それがあまりにも明らかで、むさしがベッドの下にいるぎおんに物を落としたりする状況に…結構もめてましたね」
 
人間社会では人数が奇数になるとトラブルが起こりやすかったりしますが、犬社会でも3頭という奇数になるとうまくいかないことがあるのでしょうか?最初の2頭が何の問題なく仲良くできただけに戸惑ってしまいますね。
 
お次のあぷりちゃんをお迎えする際、男の子だけの中に初めて女の子が入る状態になりました。あぷりちゃんが紅一点となる新鮮な状態でしたが、ポツンと孤立する以外は3頭とトラブルなくスムーズに輪の中に入れたそう。
 
うむぎあくママさん「最後にくるりをお迎えした時は、あぷりが拒絶を見せました。くるりを迎えて2日目に鼻の頭をガッツリ噛んでしまい…夜間救急に走りました。ケージ越しにもくるりに噛みつこうとしていた状態です。もうあぷりのくるりに対するイラつきが半端なくって、本気で仕留めようとしているのを感じました
 
女子同士の一触即発状態!胃がキリキリするやつですね。この場合も4頭の偶数から5頭の奇数になったタイミング。

犬同士のケンカは飼い主が止めた方がいい?

飼い主さんとしては、我が子にはみんなで仲良くしてほしいところ。揉め事が起こった際に何か対策をとったのでしょうか?
 
うむぎあくママさん「いいえ、犬の揉め事にはほとんど介入しませんでした。むさしとぎおんのトラブルの場合は“見ていられる範囲”だったので、犬同士に任せてそのままにしていました
 
しかし、あぷりとくるりの場合はエスカレートしてしまって。あぷりが噛みつく部位が、最初はくるりの『命に別状なさそうな部位』だったのですが、やがて首や目のあたりを噛むようになってしまった時は悩みました

「犬同士で折り合いをつけさせること」を大切にしています

うむぎあくママさん「実際、知人に犬同士のために片方を手放した人もいましたが、私にはその選択肢はありませんでした。あぷりとくるりがどうにか折り合いをつけながら暮らしていくことを目指しました。そうできると信じていました。これは私の職業柄の考え方かもしれません」
 
うむぎあくママは保育士さん。小さなお子さんの人間関係のプロであり、これは犬社会にも通ずるところがあるとママは考えます。
 
うむぎあくママさん「『これは譲れるけれど、これだけは譲られへん!』というものが人にはありますよね。子供にも、犬にもあると思います。それをお互いに折り合いをつけて生きていけることを、私は確信しています。くるりがめげずに『お姉ちゃん大好き〜!』とあぷりに干渉してしまうので、あぷりはしつこく感じてイラッとしやすかったのでしょう。しかし次第にくるりがあぷりの『譲られへんこと』を察していき、干渉する前にあぷりの空気を読むようになりました。くるりが好き好き攻撃を自制できるようになって、ふたりの関係も穏やかになりました」
 
犬は集団生活が本能に根付いていますので、他の人や犬の雰囲気を察する能力があります。最初から完璧に空気を読めるわけではなく、他者と関わる中で「こういうときは受け入れてもらえる」「ちょっとしつこくやりすぎたなぁ」などと学んでいくことが多いのかもしれません。これもまた、犬の社会化の一環なのではと思います。

トラブルが起こった時の対処法

喧嘩仲裁の最終手段の大きな音を出すもの
キラキラお目々でかわゆい愛犬たちも、犬という野生を秘めた動物です。獲物を捕らえるための鋭い牙と強靭な顎を持っていますので、本気で怒った時には相手に重大なケガを負わせる恐れがあります。うむぎあくママは基本的に愛犬たちの争いには介入しない姿勢で見守っておられますが、もし「ちょっと本気すぎて危険だ」と感じた時にはどうされていますか?
 
うむぎあくママさん「やばい!と思ってどちらかをパッと抱き上げるとか引き離そうとすると、怒っている方がさらにヒートアップして噛まれることが多いです。逃げるものを放さず食らいつこうとする犬の本能なのかもしれません。物理的に距離を離そうとしても逆効果で、叱ったとしても興奮している犬には聞こえていません。なので、もうどうしようもない場合は『大きな音』を立てます
 
うむぎあくママの『大きな音』作戦とは、缶の入れ物に玉など音のなる小物を入れ、全然関係ない場所に投げる手法です。ガシャーン!と大きな音が鳴るので、興奮している子もハッとして一瞬冷静になるのだとか。その間にサッとトラブル中の犬たちを引き離すというのが、うむぎあくママが行う最終手段の介入方法です。

多頭飼いで犬同士の序列や相性は大丈夫?

川遊びを楽しむ5頭
犬は犬同士で序列をつけると言われていますが、いかがでしょうか?犬同士の序列は年齢順なのでしょうか?
 
うむぎあくママさん「最初は『家に来た順』の秩序が保たれていたのですが、ケンカを経て変わりましたね。『泣いたもん負け』という感じで、ケンカしてキャイーン!と鳴いた方が下になっていったのでしょう。1番のリーダーは長男うどんで、次が4番目に迎えたあぷり。その次が最後に迎えたくるりで、その次が3番目に迎えたぎおん。一番下が、最年長のむさしになっています」
 
なるほど…まさに犬社会です。それにしても、あぷりちゃんがNo.2に君臨していらっしゃるとはアネゴ肌ですね〜!

犬の多頭飼いで「やきもち」は大丈夫?

うむぎあくママさん「もちろん、愛犬の誰かがやきもち妬いてることはしょっちゅうあります。他の子を抱っこしていたらめっちゃ吠え続けたり、誰かだけ出かけるとなった時、ペットカメラで確認してみると、玄関前でずっとソワソワウロウロしていたり。でも、愛は分散していないので。みんなそれぞれに自分の番があるので笑。やきもち妬いてるなと感じても、そこで構ってしまうとワガママを覚えてしまうため、基本放置の姿勢です

犬の多頭飼いの「年の差」について

多頭飼い家族の歳の差コンビ
年の差が大きすぎると、力の差があってケガをする恐れや、年の差によって仲良くできなかったりする心配があると思うのですが、実際はいかがでしたか?
 
うむぎあくママさん「末っ子のくるりが家に来た時はまだ子犬で、最年長のむさしは7歳ごろのシニア期に入っていました。年の差が心配でしたが、ふたりの場合は年の差によって良い影響が出たと思います。若いくるりがいるおかげで、シニアのむさしに活気が出たように感じます

ごはんに関して

ご飯をモリモリ食べる長男ダックスくん
うむぎあくママさん「むさしにとって、くるりは年齢が倍も違います。ヤングなくるりが横でガツガツごはんを食べているのに刺激されて、むさしも負けじとガツガツ食べているように感じます。若い子がいることが活力になるのではと私は思いますね
 
むさしが7歳になった時、ごはんをシニア用に替えた方がいいのかな?と迷い、獣医さんに相談したことがありました。
血液検査でむさしの状態を踏まえた結果、獣医さんに『検査結果も特に問題はないし、成犬用のフードが食べられているのに無理にシニア用に替える必要はないのでは』と言われました。確かに、人間もそうですよね。高齢な方でも問題なく焼肉を楽しんでいる方もおられます。シニア向けのフードに替える必要がないのに『年齢がシニア期だから』というだけで替えてしまうと、飼い主である私がシニアに追い込んでしまうのではないかと思ったのです。今でも問題なく食べられているうちは、シニアのむさしにも成犬の基準でごはんを与えています」
 
最近はフードの質にこだわる飼い主さんも多くおられ、愛犬のために最適なフードを与えたいという意識が高まったように感じます。シニア期とされる7歳以降になると、愛犬の老化をできるだけ穏やかにしたいと願ってフードに悩まれる方も多いのではないでしょうか。あくまでこれはうむぎあくママさんの考えではありますが、年齢の数字だけではなく、愛犬それぞれの体調やペースに合わせてあげることが大切なのかもしれません。

運動に関して

ご機嫌で歩く5頭
普段はケージフリーで自由に暮らしているうむぎあくメンバー。夜の遅い時間に追いかけっこの運動会が始まることも多いそうで、玄関から寝室から至るところを元気に走り回っているのだとか!運動会は誰かが遊びに誘うところから始まるそうで、主に長男うどん君か末っ子くるりちゃんが誘うことが多いそうです。
 
うむぎあくママさん「三男ぎおんはゆったりした性格なのですが、長男うどんや長女あぷりは家の中で走り回って遊ぶことが多いです。最年長むさしも結構アクティブで、一緒になって走り回っています。ただやっぱり、年齢的に走るスピードや体力が若い子と異なるので、軽やかに走るうどんやあぷりとぶつかってしまうことも。愛犬同士のケンカには介入しませんが、そういった不意の事故につながりそうなシーンでは介入していますね
 
筆者宅は愛犬1頭のみなのですが、愛犬は犬同士での遊び方を知らない元保護犬。犬同士で遊び方や各ご家庭のマナーを学べるのは、多頭飼いならではのメリットなのではないかと感じます!

犬の多頭飼いで「トイレ」は別々?共有?

うむぎあくママさん「うちの場合、トイレはみんな共同です。トイレシーツの中で大きめのサイズ『スーパーワイド』を前後2枚敷いて、奥のシートには男の子用のポールを立てています。男の子メンバーは基本的にポールがある方でトイレをして、女の子メンバーは手前でしていますね」
 
多頭飼いでも、問題なくトイレを共有できるのですね!
 
うむぎあくママさん「あくまで我が家の場合ですが、みんな特に『ここはオレのだ〜!』というようなこだわりもなく、共同で使ってくれてますね!」
 
犬の多頭飼いでトイレは個別で用意するのだろうかと疑問に思いますが、5頭それぞれのトイレを用意するのはさすがに大変ですよね。愛犬の性格にもよるでしょうけれど、うむぎあく一家は1つのトイレを問題なく共有できているのですね。余談ではありますが…筆者も愛犬がダックス女子なのですが、ダックスって「前足はトイレに入っているのに、下半身が場外」で失敗することってありませんか?うちの子だけ?
 
うむぎあくママさん「ありますあります〜!めっちゃわかります!うちのダックス男子はしませんが、ダックスの女の子に多い気がします。なので我が家では、トイレの下に洗って繰り返し使えるトイレマットを敷いて対策しています。そのマットは汚れてしまうのでお手入れが必要ですが、おしっこが床に染みることを防げますよ!」
 
やっぱり!これはダックス女子あるあるなのでしょうか。洗えるトイレマット、見たことあります!買います。すぐに買います。

犬の多頭飼いの「留守番」について

仲良くリラックスする5頭

お留守番中愛犬はケージフリーですか?

うむぎあくママさん「気性が荒いあぷりだけはひとり部屋で、うどんとぎおんが同じケージに入っています。むさしとくるりはケージ外にいます。むさしは前の環境でずっとケージに入れられていたためか、ケージに入れるとパニックを起こしてしまうんです。不安感から“うんちまみれ”になってしまうので、ケージには入れていません。留守番中は犬同士寄り添って眠ってることが多いですね

留守番中はペット見守りカメラがあると安心!

お留守番中もケージ外にいるむさし君とくるりちゃん。ある時から3〜4年間にわたり、ケージ外にもかかわらず“うんちまみれ事件”が発生したそう。最初はうんちの主人がむさし君だと思ったのですが、実はくるりちゃんの仕業だったことが判明したとのこと。
 
うむぎあくママさん「Furbo(ファーボ)というペットカメラを購入し、お留守番中の愛犬たちの様子をチェックしてみると、うんちまみれ事件がくるりの仕業であることを確認したんです!うんちをし、踏んだり遊んだりして楽しんでいたくるり…お叱り後、くるりはうんちで遊ぶことはなくなり、3〜4年にわたる事件が解決しましたね」
 
むさし君の容疑が晴れて何よりです!お留守番中の様子は心配ですので、ペット見守りカメラを導入すると安心ですね。

お留守番はみんな仲良くできる?

「1頭だけよりも多頭飼いの方がお留守番中に寂しくない」という意見もよく目にしますが、実際はどのように感じますか?
 
うむぎあくママさん「実際にお留守番中のことを考えて多頭で迎える方もいらっしゃるのですが、実感としては『お留守番中の愛犬はほぼ寝てる』ので、1頭でも多頭でも留守番の寂しさは変わらないかな?とは思います
 
留守番中、みんなで協力してイタズラしてしまうことはないでしょうか?
 
うむぎあくママさん「よくテレビで、みんなで協力してイタズラする映像を見ますが、我が家の場合は誰かひとりがイタズラをして、他の子は『うわ〜やばいぞ〜怒られるで〜』という冷めた目で眺めてる様子が多いですね笑」

犬の多頭飼いのリアル!飼い主さんの仕事やお金のこと

多頭飼いご家族集合写真

共働きで愛犬の暮らしを守るうむぎあく家

パパさんママさんのハンドメイド犬服のお店
うむぎあくママは犬のお洋服を作っておられ、マルシェなどのイベントで販売もいているという情報を事前に嗅ぎつけた筆者。ハンドメイドが本業でいらっしゃるのかと思いきや、なんと本業はフルタイムの保育士さんをしているとのこと!
 
うむぎあくママさん「私は朝に出勤してしまいますが、パパの出勤が昼前くらいです。私が18時には帰宅できるので、愛犬たちの留守番時間は5〜6時間程度ですね
 
平日はフルタイムで働き、犬のお洋服の制作や販売は休みの日に行っているそうで、グータラな筆者はママの爪の垢を煎じて飲んだ方がよいアクティブさ!

費用について

ママもフルタイムでしっかり働かれているとのことで、愛犬たちにかかる費用については心配ないのかなと思いつつも…5頭の多頭飼いはやっぱりお金もかかりますよね。愛犬たちのための費用について工夫されていることはありますか?
 

ペット保険のこと

我が家は5頭全員ペット保険に加入しています。これには賛否両論あって『かかる保険料を貯金しといたらいいのに』って言われることもありますが、やめた途端に何かあったら怖いなぁと思って…現在も“御守り感覚”でペット保険に加入していますね」
 

無理ない金額で愛犬の積み立て貯金

あとは、自分の無理のない金額で愛犬用に積み立て貯金しています。1ヶ月1頭1,000円、5頭なので5,000円ですね。愛犬の誰かに何かあった時にはその積み立てから捻出するようにしています」
 

お洋服は手作りで

「今はハンドメイドで犬の洋服を製作販売していることもあって、愛犬の服を買わなくて良くなったことが大きいですね。5頭お揃いで良いものを買おうと思ったら結構高いですからね」
 

定期購入で貯まるポイントを活用!

フードとトイレシーツは定期購入しています。リアルな話、1ヶ月5頭で2万円くらいでしょうか。年間で24万程度と大きな金額ですが、その分ポイントが結構貯まるので、貯まったポイントで他の愛犬用品を買っています
 

愛犬とのおでかけはアウトドアへシフト

「愛犬と一緒に泊まれるホテルや旅館はちょっと高級ですよね。大人2人+犬5頭で10万円弱はかかることもありました。フルで働かないと余裕はないです笑。しかし、愛犬と利用できるキャンプ場だったら金額的にはグンと安くなります。キャンプ用品を揃える費用はかかりましたが『今年はこれとこれを揃えよう』というふうに、5〜6年かけて少しずつ揃えていきました」

多頭飼いならではの「ほっこりエピソード」

うむぎあくママさん「お留守番中など、私が見ていないところでおしっこの粗相があったときに『誰や〜!』と聞くと、みんなでギュッと寄せ集まっていることがありますね〜!
 
ママの雷へ守りの姿勢!笑その光景を想像するとなんとも微笑ましいですね〜!
 
うむぎあくママさん「私がパパとちょっと揉めてしまった時には、5頭全員が私の前に並び、ズラリとパパの方を向くんです笑
 
え〜かわいい〜笑犬はケンカの仲裁をする行動が見られると言われますが、みんなで一生懸命ママを守ろうとしているのでしょうか!

犬の多頭飼いの「おでかけ」について

バギーの上に全員集合

おでかけメンバーは「組み合わせ」を考慮して選抜

うむぎあくママさん「おでかけはパパと一緒なら5頭全員で行きますが、最近はそれぞれの体力や運動の好みなどを考慮して、おでかけする場所やアクティビティに応じておでかけメンバーを選抜しています
 
今はみんな仲良くなったと思うのですが、その選抜メンバーは仲の相性で決めているのでしょうか?
 
うむぎあくママさん「相性ではなく、運動の好みや体力で決めていますね。スリングなしでも歩ける子かどうか…ぎおんはスリングを見たらもう歩かないので笑。例えばぎおんを連れていく日の場合、1つドッグスリングが消えるわけです。そこでむさしもとなると、老犬ということで抱っこする可能性が高い。なので、ぎおんを連れていくならばむさしではなく、自力で歩ける子にしよう、といった感じです」
 
さすが賢いぎおん君。ervaドッグスリングでの抱っこの快適さをご存知で、一瞬でもervaを持っていることがわかると一切歩かなくなるとは!多頭飼いでドッグスリングを使う場合、その日のアクティビティや「歩ける子かどうか」でおでかけメンバーを選抜するとスムーズですね。
 
うむぎあくママさん「あとは、共鳴しにくい組み合わせかどうか。くるりは『お姉ちゃん命!』な子なので、あぷりが吠えると一緒になって共鳴してしまいます。うどんとくるりだったら、うどんが吠えないのでくるりも吠えません。このように、吠える吠えないの組み合わせで選抜することもあります

ervaのドッグスリングとの出会い

スリング(犬用抱っこ紐)に収まるぎおんくん
うむぎあくママがervaのドッグスリングと出会ったのは、ervaが誕生して間もなくのころ。わんわんマルシェに出店していたとき、オシャレ好きなパパさんがervaのドッグスリングに興味を持ったことがきっかけでした。
 
うむぎあくママさん「私は当時ドッグスリングに興味がなくって、しかもお値段が安くはないもので笑。一方パパが、デニムなどおしゃれな生地でできているervaのドッグスリングに『これめっちゃかっこいいやん!」と興味津々になり、その日に1つ購入しました。帰宅後に使ってみると、その使い心地に感動!すぐに2本目も欲しくなりました
 
多機能ドッグスリングなら、チワワのうどんとチワックスのぎおんを一緒に入れることができます。1頭ずつでも、スリングを胸と背中で2本使って、2頭を抱っこ&おんぶして使っています。5頭全員をスリングで、ということはあまりなくて、1頭をスリングで抱っこして、1頭はリードで歩いてという風に使っています

犬の多頭飼いの「おでかけの持ち物」は?

うむぎあくママさん「ペットと宿泊可能なホテルや旅館の場合、アメニティとしてトイレシーツが用意されていることが多いのですが、多頭だと全然足りないことが多いので持参しています。愛犬たちの食器やベッドなどは普段使っているものではなく、おでかけ用のものを持参していきます。食器に関しては、100均の5枚セットになったスタッキングできるものを愛用中です

観光メインからアウトドアへシフト

うむぎあくママさん「以前までは伊豆や九州、出雲大社など、観光メインで愛犬とおでかけしていましたので、バギーを使うことが多かったです。特に伊豆が好きなんですけど、なんせ行きすぎてしまい笑。観光地にある程度行き尽くして気がついたのは、愛犬たちが全く疲れていないということ。最近はキャンプやアウトドアが多いです。ドッグフリーサイトがあるキャンプだと愛犬たちが思い切り遊べるので体力発散になりますし、愛犬たちが自由に過ごせるのでバギーを持っていく必要もなくなりました
 
キャンプなら飼い主さんも愛犬たちも伸び伸び楽しめますものね!

バギーとドッグスリングは「行く場所で使い分け」

たくさん愛犬とおでかけ経験があるママさんにお聞きしたいのですが、「こういう場所はバギーが便利」「こういう場所はドッグスリングが便利」というアドバイスはありますか?
バギーでキリンと戯れる5頭
うむぎあくママさん「愛犬と同伴できるアウトレットは絶対バギーが勝ちますね。人間が買い物をしたいので、バギーがあるとゆっくりお店を見て回れます。バギーならお買い物で荷物が増えてもラクです」
犬用抱っこ紐で神社を参拝
うむぎあくママさん「一方、神社はドッグスリングが圧勝です。階段もたくさんありますし、足元も砂利なのでバギーだと大変です。特に初詣やお祭りの時は人混みになりますので、神社では抱っこの状態で移動できるドッグスリングが便利です。冬時期は抱っこしている状態の方が愛犬も寒くないですしね

抱っこで滑る?!愛犬と一緒に楽しむスノボ

うむぎあくママとパパはスノボがご趣味で、今年の冬もスノボをしに長野へ行かれるとのこと!お二人がスノボをしている間、愛犬たちはお部屋でお留守番でしょうか?
 
うむぎあくママさん「それがですね、うちではervaに愛犬を入れて一緒に滑るんですよ!もちろんスピードは出さず、滑っているというよりも『抱っこして降りてる』ってレベルのスピードですけどね。これも寒いのが得意な子を選抜しているんです。特にあぷりは雪が好きで!」
 
なんと!愛犬を抱っこした状態で滑るのですか!
 
うむぎあくママさん「以前ervaなしであぷりと一緒にスノボに行っていたのですが、歩く愛犬を連れて下まで降りるのはすごく時間がかかり、あぷりが寒さでガクガク震えてしまって。途中から抱っこして滑って降りたんです。その時ふと、これerva使えるのでは?とピンと来たんです。転んだ時のことを考えると、両手が空くervaの方が安心なので
 
▼こちらが実際のお写真&動画になります。
スリングに入って雪山を楽しむダックスちゃん


 
スイーっと滑っていて、あぷりちゃんも気持ちよさそうですね〜!

多頭飼いを検討している飼い主さまへ先輩ママからのメッセージ

多頭飼い家族5頭集合
今日お話をお伺いして、うむぎあくパパとママ、5ワンのファミリーがとても楽しそうで、多頭飼いライフをみんなで満喫しておられるのを感じました。うむぎあくママさんにとって「犬を多頭飼いしていてよかったこと」はありますか?
 
うむぎあくママさん「当たり前に感じてはいけないことなのですが、私はもう5頭みんながいることが必須!の幸せになっていて、シンプルに毎日『みんなに会いに早く家に帰ろう』と思えるほど幸せなんです。コロナ禍になって数年経ち、会いたい人に会えない日々が続いていましたが、その点私には5頭みんながいて本当に幸せだと感じます。当たり前が当たり前じゃなくなってしまったコロナ禍においても、当たり前にみんなが家にいてくれることこそが幸せですよね
 
これから愛犬の多頭飼いを検討されている方、多頭飼いをしたいけれど迷っている方に、アドバイスはありますか?
 
「アドバイスと言いますか、犬たちの相性やしつけなどに関しては、愛犬を大切にしていれば『なるようになるよ、大丈夫』と思っています。ただ、金銭面的に不安だった場合は、多頭飼いをしない方が良いのではないかと感じます。どうしてもお金はかかるものです。『お世話が大変になるのでは』『みんなを平等に大切にできるのか』という不安に関しては、心配いらないのではないでしょうか。私は100%ある愛を5頭に20%ずつ分散しているわけではなく、それぞれに500%で接しています。愛犬を想う気持ちがあれば、きっと愛は分散しません
 
お金のことで心配ならやめたほうがいい、犬たちの相性やお世話についての心配ならきっと大丈夫…深いアドバイスをいただきありがとうございます。お迎えする犬の頭数が増えるほど、ごはん代やトイレ用品代、トリミング代や医療費など、愛犬に必要な費用が増えます。愛犬も飼い主さんも幸せに暮らすことが大前提なので、お金については多頭飼育を始める前にご家族でよく計画を立てて検討することが大切です。
 
今回はチワワ・ダックス・チワックス5頭の愛犬を多頭飼いされているうむぎあくママさんに、犬の多頭飼いのリアルなお話をお伺いいたしました。これから犬の多頭飼いを始めようか検討されている方のご参考になれば幸いです。
 

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