播州織×erva

「柔らかい生地を探しています」
「うちの子肌が弱いので肌当たりを気にしていて・・・」

わたし達が野外のわんこイベントに出店する際、様々な悩みを持ったわんこ達やご家族の皆さんとお話しします。「肌の弱い子が居心地良いように」「家族の皆さんも安心して抱っこできるように」そんな思いに応えられるような生地はないのか。でも、

柔らかさ のみを追求すると 強度が弱くなる

探しに探していてから2年。兵庫県は西脇市で200年以上の歴史のある播州織に出会いました。そして、わたし達の要望を熱心に聞いてくださり、根気強く取り組んでくださる機織り職人さんと巡り合いました。

柔らかさがあり、
強度も安心できる

職人さんと話しあった結果、糸から生地を開発。この度、最高品質の生地で縫い上げたドッグスリングをお届けできることになりました!

糸づくりから生地になるまで

自分の我が子に使うものは、
肌あたりがよくて
なおかつ丈夫で安心できるもの
にしたい。

そんな想いにより応えてくれる生地はないかと探すこと2年。兵庫県は西脇市で200年以上の歴史のある播州織に出会い、 この度ervaオリジナルの生地を作ってしまうこととなりました。

糸からつくる

オリジナルの生地製作は糸選びからはじまりました。こちらの要望を伝えるうちに既存の糸では表現できないことが分かり「オリジナルでつくるしかない」ということに。 機場に眠っていた撚糸機(ねんしき)でまさかの世界に1つしかない糸が誕生しました。

約6000本の糸を通す

生地を織るということは素人のわたしからすれば、糸を織機にセットしてスイッチを押せばダダダダダっと簡単に織り上がるイメージでした。でも実際はそんな単純ではなく、織る前に何十工程もの準備があります。そして実際に織る作業は、織機で前回織っていた約6000本の経糸(たていと)に新たに織る経糸(たていと)を1本1本結んでいきます。

固結びした約6000本の結び目を織機内部にある (1)ドロッパー(経糸が切れた時に知らせる)、 (2)紋尻(もじり:経糸をあげさげして柄をつくる)、 (3)筬(おさ:生地に糸を押し込む)と呼ばれる3箇所に通していきます。 昔、この工程は全部人の手でされていたそうですが、進化した今でも織機が問題なく稼働するように3箇所に通された約6000本の糸が1本1本間違わずに通っているのか、職人さんが目で確認していきます。

次に経糸に合わせて、緯糸の密度を調整していきます。糸ぐせを見ながら均一なテンションになるように整えます。 これは目指し(めざし)といって設置した経糸と緯糸が問題なくスムーズに織ることができるように確認していきます。 約6000本のうち1本でも不具合があれば容赦なく織機は止まったり、動いたとしても生地には明らかに傷が入ってしまいます。

良質な糸を組み合わせ さらに上を目指す

これだけ人口が増えると、より多くの人に一定の品質のものを届けることは必須でその点では高速織機の役割は非常に重要です。しかし、決まった糸で決まった生地しか織ることができません。

今回使った低速でゆっくり織り上げる織機は、1時間に4mぐらいしか織り上げることができませんが、異なった特性を持つ良質な糸を組み合わせることができます。本来糸ぐせの違う糸を組み合わせて織ることはとても難しいことです。しかし低速織機であれば糸の性格に合わせてゆっくり織ることができるので途中で切れずに織り続けることができます。

そうは言っても切れるか切れないかは職人の腕次第。勝手に織機が調整するわけではありません。 そのため複数の異なる性質を持った糸を組み合わせて、綺麗で安定した織物を何十メートルも織り続けることは非常に難しいのです。 複数の利点を組み合わせた織物は他にはない特性を持ち、おもしろいデザインや変わった素材感が出ます。

ドッグスリングになってからも 風合いを楽しめる工夫

織りあがった生地は丁寧に洗い、自然乾燥させます。通常、織り上がった生地は機場とは別の専用の加工場へ持って行き、生地を引っ張った状態で薬品につけたり熱を加えたりします。しかしそういったことをしてしまうと糸本来の特性が失われ、使うたびに風合いの変化を楽しむことはできません。今回はあえて低温でゆっくり洗い自然のままに乾燥させます。

わたし達がつくった播州織は数種類の糸を混ぜて織り上げています。時間が経っても品のある雰囲気が崩れにくいのは糸の特性を活かして織り上げ、余分な加工をしていないからこそ。

肌あたりも良くほどよい柔軟性があります。「体格の良いわんこ」や「バストが大きめな人」も身体のシルエットに抵抗することなく沿ってくれます。できあがったドッグスリングを着けた時「あっ、やわらかくて気持ち良い」と感じたのは言うまでもありません。

表面は杢感のあるグレーと黒が混じった落ち着いた印象にし、内側は思わず楽しくなってしまいそうな色を入れました。白いシャツとチノスカートやチノパンツ、靴をヒールにするというような上品な着こなしにも合います。

大量生産ができないため本数限定となり、申し訳ございませんが完売次第次回の生産をお待ちください。

※毎年裏の柄が変わります
執筆 : 黄瀬知美
愛犬 : ノア9kg & ムア8kg
犬の保護活動をしたくて「ドッグスリング専門店 erva」として起業。以前は人間用赤ちゃんの抱っこ紐メーカー「キューズベリー」を経営し、その経験を生かしてわんこ用のスリングを作りました。