犬殺処分0に貢献したい 第一回|犬ってみんな幸せじゃないの!?殺処分?遺棄?日本の犬の世界は黒すぎた。

こんにちは!ドッグスリング専門店の黄瀬(@tommykise)です。
突然ですが報告させて下さい。ドッグスリング専門店として起業し早1年が経ちました。「犬の殺処分0に貢献したい」と思いつつその具体策を探して悩みに悩み続けました。

しかし!
とうとう、わたし達ervaが貢献出来る具体的な第一歩が見つかったのです!!
少し長くはなりますが、三部作に分けて皆さんにご報告したいと思います。

2009年11月にわたしは人生ではじめて犬を迎えました。そしてそれが、犬の世界を知るきっかけとなりました。一言で表現するとはっきり言って「」。この事実を知ったことがきっかけとなり、現在起業するまでに至りました。

全てはあの一文から始まった

愛犬は二頭でトイプードルのノアとムア。最初は初めてのお世話にあたふたするものの、その可愛らしさ、純真さに惹かれゾッコンになりました。

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ある日、血統書について調べるため愛犬達の生まれたブリーダーのwebサイトを見ていました。すると、衝撃的な文章がQ&Aに記載されていました。

 

「欠陥品はすぐにお取替え致します」

 

はぁ?欠陥品……..!!?
あまりにも物扱いされている表現に怒りを覚えました。そして、なぜなのかを知りたくて犬について様々調べました。

 

は?何これ。
ありえない。

 

すると、出るわ出るわの悲惨なニュース。今思い返すと、これが「犬殺処分0に貢献したい!」と思う第一歩でした。

衝撃だった、犬は殺処分されていたという事実

繁殖専用の犬、パピーミル、全てではありませんが、悪質なブリーダーやペットショップが存在するということ等々。犬に関して衝撃的だったニュースはありすぎて、本記事だけでは語れません!!

ただ、その中でも、なにより衝撃的だったことが二つありました。一つ目は、

 

「一度迎えた犬を手放す人がいる」
ということ。そして、飼い主の手によって保健所に連れて行き、行政に殺処分してもらっている人がいるということ。

 

最新の殺処分数を見てみましょう。
平成27年度の環境省の集計によると、犬猫合わせて8万頭が保健所で殺処分されています。そして彼らはわたし達の税金で殺されています。

平成27年度殺処分数

資料:環境省

一段目が犬、二段目が猫、三段目は総数です。

また、同ページにある引き取り数の表で「飼い主持ち込みor所有者不明」を見てみると、圧倒的に所有者不明が多いです。もちろんこの中には迷子も含まれますが、「ほとんどが野犬なのでは?」と思う人がいるかもしれません。

しかし、こちらをご覧ください。

殺処分数推移

野犬の多かった昭和〜平成の初めまでの犬殺処分数と平成27年度を比べると格段に下がっています。そのため、日本は野犬が限りなく減っていると推測され、犬殺処分数15,811頭においてはほとんどが繁殖業者によって「生産」された犬である可能性があります。

なんで捨てるの・・・?

こんな記事を見つけました。
関東地方1都6県、愛知県、近畿地方の2府2県および政令指定都市の計29自治体が、2007年4月1日から2008年3月3日までに受理した「犬の引取申請書」を「朝日新聞出版アエラ編集部」が情報公開請求をし、集計をしました。犬を保健所に捨てる理由はこちら。

1位:犬の病気・けが・高齢
2位:飼い主が病気・死亡
3位:転居
4位:鳴き声がうるさい
5位:人を噛む
6位:金銭的な問題

犬は一生健康で静かな動物だと思っていたのでしょうか。
無知すぎるでしょう。

ペットショップで子犬しか見ないのは実は異様な光景だったということ

二番目に衝撃的だったのは、一番身近なペットショップについて。犬の世界について調べる前までは、全く気付いていませんでしたが、いつも子犬しか店頭にいないということは、実は、かなり異様な光景だったことに気づきました。たまに早く販売したくて大きい子が格安の値段で売られている場合もありますが、ほとんどが子犬です。

2016年度ペット総研の調査によると、犬を迎えた半数以上の人はペットショップからと回答。「犬を迎える=ペットショップ」という認識はかなり一般的で、かく言うわたしも犬を迎える前まではそのように思っていました。

で、
なぜ子犬しか店頭にいないかというと朝日新聞記者の太田匡彦氏の著書「動物のいのちを考える
」に分かりやすく掲載されていました。

「犬がぬいぐるみのようにかわいいのは生後四十五日くらいまで。それを超え、八週齢にもなってしまうとかわいくなくなり、競合店に勝てなくなってしまう」

「ペットショップに来る消費者は、なるべく幼い子犬を求めようとする。」

「日本人というのはコロコロと可愛い子犬を好むので、そこに商品としての価値がある」

これは、太田さん自身がペット業界の経営者に直接取材された時のものです。

しかも!
ペットショップで売れ残った犬達は保健所で殺処分されていたという事実。人間の都合で生まれて、人間の都合で死ぬ。もちろん、現在では2013年9月に改正された動物愛護管理法により、保健所は業者からの引き取りを拒否できるようになりました。
人間勝手がひどすぎる・・・・。

このままで良いのかわたし。
はじめて犬の流通について知った時は、正直、「人間クソヤロー!!!!自分もクソヤロー!!!」とかなり感情的になっていました。しかし、「このままじゃあかん、愛犬達からもらってばっかりやったらあかん、恩返しがしたい。」と思うように。

 

よしっ!!決めた!
犬殺処分0に貢献しよう!

 

2015年7月、わたくし黄瀬知美は家業である黄瀬商事株式会社を辞め、犬のために一生を捧げるべく「自走型で犬殺処分0に貢献する」ためドッグスリング専門店として起業いたしました。

 

が、しかし・・・・
速攻で問題にぶち当たる!!!

 

次回第2回目は・・・・

「自走型で犬の殺処分0に貢献する!」そう思って起業したものの、そもそも自分みたいな小さな存在に何が出来るんだ…。

冷静に考えて、保護施設の建設費もなければ運営費もない…。はりきって起業しましたが、それから1年経っても「犬の殺処分0に貢献する」ための具体策がなかなか見つからず、悶々とした日々を過ごしておりました。

 

そ・ん・なときーーーーーーー!!!!
運命の出会いがありました。

 

それは今年の9月。わたしの悩みを完全に払拭し、腹の底まですっとんと落としてくださった方。おかげさまでわたし、「犬殺処分0に貢献する」具体的な方法を見つけてしまいました。

次回、二回目なのにもうクライマックス。
そんなわけで、第二回目も読んで頂けたらわたし、喜びます。

ちなみに、わたしが読んだ朝日新聞の太田匡彦記者の著書はこちら。

「犬殺処分0に貢献したい」の続きはこちら
第二回はこちら
第三回はこちら

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