11/13 奈良県うだ・アニマルパークにて、「いのちの教育」の研修会に行きました!
大阪から1時間半ぐらい。前々日から体調が悪く、もしかしたら行けないかもしれないと思っていたら、商品開発のパートナー信くんが「絶対行った方がいいよ!送り迎えするから!」と仏様みたいなことを言ってくれたので無事に行くことが出来ました。深謝、深謝。

うだ・アニマルパークは奈良県宇陀市にある施設。園内には牛さんやヤギさん等の動物達がいて、ふれあい広場があり、学習施設、小さな図書館、バター作り体験、アスレチック、ドッグラン、そして動物愛護センターがありました。子供から大人まで、1日中楽しめそうなとっても広ーい広ーいところでした。
さーて、「いのちの教育」子供たちの笑顔を見るのもとても楽しみにしていました。研修会に参加された皆さん全員が、動物行政担当者か教育関係者でした。メーカーは私だけなので少しアウェー感はありましたが、保護された、わんちゃんや猫ちゃんのお世話や、里親探し、保健所に持ち込む飼い主への対応、小学校など教育施設への「いのちの教育」の開催、そして、殺処分の現場で実際に勤務されている方々でした。
「いのちの教育」の研修会は、9時〜16時まで。午前中は1年生と2年生の授業を見学させて頂きました。業中の撮影はNGということでしたので、授業終了時の写真でご紹介します。
いのちの教育とは、あらゆるいのちを尊重すること
いのちの教育は3回に分けて構成されており、
1気づき 2共感 3責任 というテーマ毎に分類されています。1 気づきとは、「人間と動物の関わり」に気づくこと
・人間である "私たち" と "動物" には "いのち" の繋がりがあるのか? ・人間は動物がいなくても生きていけますか? という問いを自然と子供達に投げかけながら、授業が行われていました。

まず初めに、動物は、"野生動物" "家畜動物" "ペット" の3つに分類され、どの動物がどこに属すのか人形を使って子供達に考えてもらいます。そして各カテゴリーの動物達は、人間と何が共通していて、人間は何を貰っているのかを勉強します。
○ 野生動物→私たちも野生動物も豊かな自然に安心できる ○ 家畜動物→お肉、卵、毛糸などを頂くことで、健康をもらっています ○ ペット →楽しい気持ちをもらっています そして、家畜動物とペットは人間のお世話が必要であり、ペットは死ぬまでお世話することを学びます。2 共感とは、「動物と私たちの命は同じ」を感じるられるように
・「生きている証拠」って何? ・動物にも心がある
「生きている」てどんなことでしょう?

「生きている」てどんなことでしょう?と子供達に聞きます。
・息をしてる! ・食べてる! ・遊んでる! ・寝る! ・うんちする! ・心臓が動いてる! などなど様々な回答が出ました。そして、動物達も、同じように、息をして、食べて、遊んで、寝て、うんちして、心臓が動いてるんだと学びます。どんな風に暮らしたい?
私たち 人間 である 僕 私 は、毎日どんな生活をしたいか?を考えます。
・お腹いっぱい食べたい! ・広いベットで寝たい! ・美味しいおやつが食べたい! ・いっぱい遊びたい! ・楽しく過ごしたい などなど。そして、動物達(野生・家畜・ペット)がどんな風に暮らしたいか、動物たちの 心 を想像します。そして、残念ながら写真は撮れませんでしたが、2枚のわんちゃんの写真を見て、子供達が 気持ち を想像します。

動物たちも同じように、悲しい気持ちがあり、美味しいご飯が食べたい、いっぱい遊びたい、楽しく過ごしたいという、私たちと同じ 心 があることを学びます。
3 責任とは、動物たちのために私達が出来ることを考えて、約束すること
・野生動物に対して 人間 は何が出来るのか? ・家畜動物に対して 人間 は何が出来るのか? ・ペットに対して 人間 は何が出来るのか?


野生動物 →きれいなお水が飲めるように、水を汚さない →ゴミを捨てない →自然を破壊しない →脅かさない
家畜動物 →広いとこで遊んでもらう →快適に寝れるようにする →感謝の気持ちで「いただきます」「ごちそうさま」を言う →美味しいご飯を挙げる ペット →美味しいご飯をあげる →散歩する →気持ちいいベッド →一緒に遊ぶ これらを全て 私たち人間 と 動物達 との "約束(=責任)"として学びます。私の感想
最高に素敵な授業でした!!一番基本的な部分をシンプルにありのまま伝えられていることが非常に感動しました。大人である私は、伝えたいことがいーっぱいあり、あれもこれもと言ってしまいがちですが、それだと結局伝えたいことが伝わらない、本末転倒。且つ、やっぱり自分の考えを押し付けてしまいそうになる。例えば、家畜動物=健康 には異論があるし、、、でも、それじゃ考える子は育たないよね。ありのままを 客観的に 伝えることは、かなりレベルが高い。
授業を通して一番大切なのは、動物と人間のいのちの価値は同じだと思えることなので、枝葉の細かい部分は子供達自身が考えていくべきことで、先生方の相当な試行錯誤を重ねた感が伝わってきました。
また、本物の動物で授業をしないところも素晴らしかった。でも当初はそうだったみたいですが、授業終了後、動物達が下痢をしたり、ぐったり疲れたり、負担がかかってしまったそうで、「いのちの大切さを教えているのに、自分達が動物に負担をかけるようなことをしていては、支離滅裂だ」ということに気づき、止めたそうです。これは本物だ!と思いました。
動物は、野生、家畜、ペットに分類され、それぞれに何が出来るかを考え、それを約束とし、人間としての責任を果たすという締めくくりは死ぬほど感動しました。こういうことを学ぶことで、心豊かな人間が育ち、人間同士も動物もこの地球に生きている生命全てが幸せに暮らしていけるのだと思いました。本当に研修会に参加出来て良かった!!
erva 黄瀬知美